みらい図鑑

VOL.147「ハンドメイドの革手袋」 香川県 

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メイドインジャパンの手袋。
その90%は、香川県の東かがわ市で生まれています。

日本の手袋産業発祥の地として、この土地に手袋工場が作られてから120年。
皮や繊維など、素材の特性を生かした縫製の技術が受け継がれ、
ファッション性の高い手袋を始め、スポーツ用手袋、消防や工業用の特殊手袋など、
様々な手袋が作られています。

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そんな東かがわ市に、昭和46年から工房をかまえる「平田商店」。

産地の技術を守りながら、フィット感や耐久性を高めるための独自の工夫に磨きをかけ、
オンリーワンの皮手袋を作っています。

代表の平田哲也さんに伺いました。

「ほんとに細かい技術が必要になってくるんですよ。
手袋自体、カーブが多いので、曲線を一眼ずつ、ミシンで1個ずつ進んで行って、
手袋を仕上げなければいけないので、
そのあたりがいちばん難しいところだと思います。」

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はめ心地とフィット感を追求して、
ひとつひとつ、身につける人をイメージしながら、手袋を作っていくという平田さん、
革の縫製は、縫い直しのきかないので、
一針一針丁寧に縫い合わせていく必要があるといいます。

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「こうやって、ぼくが、手袋づくりができるのも、やっぱり地元にあるミシン屋さんとか、
金型の抜き型屋さんとか、糸屋さんとか、
そういうお店がたくさんあるおかげですし、
それが、この産地の良いところだと思っています。」

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日本一の手袋の産地として、長年に渡って、ものづくりを継承、発展させてきた東かがわ市。
完成度の高い商品が生まれる理由は、地域のつながりの中にあったんですね。

職人さんの誇りがたくさんつまった手袋。
この季節、贈り物にもステキですね。

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※平田商店の革手袋は、現在、ふるさと納税にも出品されています。