みらい図鑑

VOL.153「お麩」 新潟県

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2月2日は、「お麩の日」。
お吸い物に入っている、あの「お麩」です。

室町時代に中国からやってきたお麩は、
小麦栽培の発展とともに、全国に広がっていきました。

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新潟県にある「宮村製麩所」は、創業明治35年。
じつに、100年以上もお麩だけを作り続けています。
代表の宮村孝さんにお話をうかがいました。

「おでんやすき焼きのような煮物もそうですが、
揚げ物にしても美味しいし、
フレンチトースト、あとは、野菜炒め、チャンプルーのようなもので食べてほしいなと思います。」

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ふわふわとしたお麩ですが、実は、植物性タンパク質の王様と呼ばれるほど、
豊富な栄養素が含まれています。
カルシウム、鉄・亜鉛といったミネラルも凝縮されていて、
最近では、健康食品としても見直されてきています。

「宮村製麩所」、100年の歴史の中には、
「お麩」があまり売れない時代もあったそうです。

ですが、先祖代々の商いを絶やしたくない気持ちと、
食べた人に少しでも健康になってほしいという想いから、
ここまでがんばってこれたと宮村さんは言います。




そんな宮村さんのこだわりは、
“すべて自分の会社で作りたい”
“手作りで作りたい”
“なるべく健康によいものをつくりたい”。

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「やっぱりどうしても、味を付けたり、手間暇かかるものですから、
時間のない時代なので面倒かもしれませんが、
スローフードとも言いますし、カラダにも良い日本の伝統食品なので、
とにかく絶やさずに、食卓から消えないように食べていただきたいなと思いますね。」

揚げ物やフレンチトーストに、、、
今までとはちょっと違った食べ方で、お麩の魅力を再発見してみてはいかがでしょうか?

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