みらい図鑑

VOL.161「石川県 加賀ゆびぬき」

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縫いものをするとき、作業効率をあげたり針から指を守るために、
中指にはめる裁縫用具、「ゆびぬき」。

石川県金沢で生まれたのが、「加賀ゆびぬき」です。
その特徴は見た目の美しさ。

一般的な昔ながらの「ゆびぬき」は、金属や皮で作られていて装飾はあまり見られず、
あくまでも“実用的な道具”に過ぎませんが、
「加賀ゆびぬき」は、色取りどりの絹糸で作られていて、
それ自体がアクセサリーとして使えそうな、指輪のような裁縫用具です。

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城下町・金沢には、かつて着物を仕立てるお針子さんがたくさんいて、
着物を仕立てる際にあまった短い糸をつなぎ合わせて、
自分用の「ゆびぬき」を作っていたそうです。
だから色とりどりでカラフルなんですね。

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金沢在住のゆびぬき作家、大西由紀子(おおにし・ゆきこ)さんにお話を伺いました。

「加賀ゆびぬきって、金沢発祥のゆびぬきではあるんですが、
日本中に作る愛好家の仲間たちがいて、
小さくてかわいいものが好きな人だったら、
見た瞬間に好きになってしまう要素がたくさんあるんですね。」

「加賀ゆびぬき」の仕組みはとてもシンプル。
表面を埋めていく作業が基本で、糸をどの幅で渡すか、何本糸を使うのか、
ちょっとしたことで模様が変わり、万華鏡のような仕上がりで、
予測のつかないところが面白いといいます。

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個性も出て、自分の好きなものがひとつふたつと増えていくのがとても楽しい、と話す大西さんは、
ゆびぬき教室で、ゆびぬきの作り方を教えています。

「特別な道具もいらないし、ちょっとだけスペースがあれば作ることができます。
手軽に始められて、どこまでも奥深く追求していけるというのは、
なかなかいい趣味だなと思います。」

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デザインされた実用品、「加賀ゆびぬき」。
自分の好きなものや可愛いものを身近に置くと、気持ちが明るくなるもの。
それを作る楽しさを、ぜひ、多くの人に伝えたいと語ってくれました。