VOL.167「旅するおむすび屋」
全国を旅しながら、おむすびを結ぶ女性二人組がいます。
名前は、「旅するおむすび屋」。
地域の食材を使ったおむすびのワークショップや、期間限定での出店、
生産者さんを訪ね、食材のこだわりを探る「おむすびツーリズム」の開催など、
“おむすび”をキーワードに全国を巡っています。
「地元の美味しいものを知って欲しい。」。
農村や漁村の人がそんな想いを抱きつつも、
生産者と消費者が出会う機会はなかなかありません。
そこで、二人は呼びかけました。
「その地域の食材を使って、その地域のみんなで、おむすびをむすぼう!」
「そして、みんなで一緒に食べよう!」
店舗を持たない二人ですが、日本中から「来て欲しい」と声がかかります。
おむすびの魅力は、誰もが食べられて、みんなで楽しめるのが良いところ。
地域の個性が出るのもおもしろいといいます。
「旅するおむすび屋」、共同代表の菅本香菜(すがもと・かな)さんにお話を伺いました。
「人と人とを結ぶ、地域と地域を結ぶ、というところで、
“おむすび”という言葉をつかっています。
その地域の食材を、ただ、むすんで食べるだけでなく、
その地域の生産者の方にも、実際に、おむすび会に来ていただいて、
どんな想いで作っているかを聞くことが多いんですね。」
その地域の食材を食べるだけではなく、
生産者さんに来てもらって話してもらうことで、
地域の食材を知らない人にも、おむすびを通して“地元の食”を発信している「旅するおむすび屋」。
「自分の住んでいる地域にどんな食材があって、
どんな人たちが作っているのかって、実は知らないんですよね。
世代も関係なく、いろんな人たちが集まって、
おむすびを通して仲良くなれた瞬間を見ることができた時に、
この活動をしてきてよかったなと思います。」
人と人、地域と地域、、、
まさに、おむすびが、いろんなものをむすんでいくんですね。