みらい図鑑

VOL.168「反射材のTシャツ」

radikoで再生する
null

ヘッドライトの光を、光の来た方向へ反射することで、 ピカピカと光る「反射材」。
視界が悪くなる夜間、身を守ってくれる交通安全のグッズとしておなじみです。

ただ、普段の暮らしで反射材を身につけることはあまりありません。
もっと一般的に反射材を使ってもらえるように、と立ち上がったブランドがあります。
それが「LIGHT FORCE STORE」。

福井県で、アパレル用の反射素材を用いた商品の企画・製造・販売をおこなう会社、
「丸仁」の雨森研悟さんがスタートさせた、反射材付きTシャツの専門ブランドです。

null
null

「LIGHT FORCE STORE」は、
デザインがオシャレなら、みんな、普段から、反射材の洋服を着るのではないか。
そんな発想から生まれたブランドだといいます。

「反射材を普通につけても、たしかにあまり面白くないかな、と思いまして、
私たちの技術に、半透明の反射材、というものがあるんですが、
一つの例として、Tシャツの中にモザイクの吹き出し模様があって、
それが、普段はなにも書いてないように見えるのですが、
実は、半透明の反射材が、“I LIVE YOU”などと文字で書いてあって、
それをカメラでフラッシュ撮影すると、
その文字が浮き出て見えるというような面白いTシャツもあります。」

null
null

もともとは、工事現場の作業員が身につける服や、
スポーツウェア、アウトドアのウェアの反射材を作ってきた雨森さん、
カジュアルな洋服にも反射材を使うことで、交通安全にも役立てると思ったそうです。

「ヘッドライトを車が付け出す夕方ごろから、人が非常に見えづらくなってしまうので、
そのなかで、反射材を一つでも身につけていると、
何もつけないよりは、安全性は高まると思います。」

通勤や通学、夜のランニングやウォーキングなどの際に、
ぜひ身につけてもらいたいと話す雨森さん、最後にこんな思いも伺いました。

「普段、着ていて、とくに意識をするわけでなく、
安全を身につけられるのがいい点だと思います。
人の役に立てる商品ができてよかったなと思います。
これを土台に、これからももっと面白く、
そして、もっと安全を確立できる商品を作りたいと思います。」