みらい図鑑

VOL.183「さとうきびの搾りかすで作るジーンズ」

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沖縄の原風景とも言える「さとうきび畑」。
ですが、農業人口の減少によって、畑の面積は減り続けています。

この風景を守るために、なにができるだろう。
そんな発想のもと、去年、誕生したチームが「さとうきび創生ラボ」。

「バガス」と呼ばれるさとうきびの搾りかすを活用し、「ジーンズ」を作る。
それが、このチームが取り組んだ、さとうきびに新たな価値を生み出す新たなチャレンジです。

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バガスは、繊維がとても固く、糸にするのが難しいと言われています。
どんな工程を経て、ジーンズに生まれ変わるのでしょうか?

まず、沖縄県内の製糖工場から出たバガスを粉末にします。

それを岐阜県美濃市にある特殊紙の開発を行う会社に送り、
マニラ麻と混ぜて和紙をつくります。

そうしてできた和紙を縦に細かく切って、
ひねりを加えることで、バガスの“和紙糸”が完成。

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その後、デニム産地である広島県福山市の工場で、
「バガス和紙糸」と「綿糸」を織り合わせ、デニム生地に仕上げます。

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このデニム生地、最後は沖縄に戻り、
沖縄市のデニム工房で縫製され、ようやくジーンズの完成となります。

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「さとうきび創生ラボ」のメンバー、富井 岳(とみい・がく)さんにお話を伺いました。

「あくまで、このジーンズは、さとうきびを活用した新しい産業価値ということで、
フラッグシップのように考えているんですが、
ここであがった販売収益を、うまく農家さんに還元して、
一次産業に貢献するような取り組みがしたいんですね。

たとえばデニム生地を使ったユニフォームを作って、それを農家さんに支給したり、
そういった取り組みを具体的に行なっていきたいと思っています。
それで、若い人たちに注目してもらえるような産業価値を、
どんどん作っていければいいかなと考えています。」

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さとうきびの搾りかすから作った、全く新しいジーンズ。
サラサラとした軽い肌触りが、沖縄の風土にも合っているそうです。

沖縄のさとうきびから生まれたエシカルデニム
https://shimadenim.com/