みらい図鑑

VOL.185 「北海道・白老の「ラブアースの森」を100年後の未来へ(前編)」

radikoで再生する


北海道・白老町のウヨロ川。
今の時期、たくさんの鮭が遡上しているこの川を囲む森が「ラブアースの森」です。
数年前までは、カラマツやシラカバの木が混み合い、
太陽の光が地面に届くこともなく、森の中は、暗ーい雰囲気でした。
そこで、伸び放題の枝を切り、
さらには密集した木々を少しずつ間引きすることになったんです。

「ぼくたちの手で、豊かな森を作ろう!」
「理想の姿をイメージして、ラブアースの森、という名前をつけよう!」
「作業小屋もつくろう!」




そうやって、一歩一歩、森づくりを手がけている地元のグループが、
NPO法人ウヨロ環境トラストです。
中心メンバーの辻昌秀さんにお話を伺いました。



ラブアースの森は、そもそも、豊かな森でした。
ウヨロ川に近いこともあって、地面には、たくさんの砂利が埋まっていたんですね。
ここは、砂利採取跡地なんです。
つまり、砂利を取るために、一度は、森が失われた場所なんです。

「それから森を再生するために、いろいろな木を植えました。
ところが、それらの木は、なかなか、育ちません。
そうしたら、不思議ですが、まわりの森から、シラカバやカラマツのタネが飛んできました。
それらのタネが、ぐんぐん、育っているんです。
自然のチカラですね。
ただ、シラカバやカラマツが密集したので、今度は、鬱蒼とした暗い森になりました。
陽の光も充分に当たらないために、木々も、育ちません。

そこで、豊かな森にしようと、森の間伐や枝打ちを始めることにしたんです。
3年前には8メートルだった木が10メートルを越えました。
かつては暗かった森が明るくなりました。
100年もすれば、この森は、再生するのではないかと思っています。」






100年後の子どもたちに、豊かな自然環境を伝えたい。
ロマンがありますよね。
ラブアースの森づくりは、まだまだ、始まったばかり。

そして、このプロジェクトに賛同して、
活動に協力しているのが、「チームエナセーブ 未来プロジェクト」!

この続きは、
来週、、、後編で、くわしく、お送りします。