みらい図鑑

VOL.190 「英田上山棚田団の挑戦(前半)」

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わたしは、岡山県・美作市の上山地区に行ってきました!
ここには、かつて、日本最大級の棚田がありました。
高齢化と過疎化が重なって、
びっしり、階段状に並んでいた水田は、いつしか姿を消してしまいました。

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「もういちど、あの風景を取り戻したい!」
そんな想いのもと、
移住者と地元の方々が一緒になって棚田の再生に取り組んでいます。
取り組みがスタートして12年が経ちました。

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少しずつ、少しずつ、生い茂った草を刈って、米作りを始めました。
棚田を再生して作った米は、
ステキな物語が詰まった美味しい米として反響を呼んでいます。

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棚田再生の中心にいるのは、
「英田上山棚田団」。
老若男女が里山で豊かに暮らせる未来に共感する輪も広がっています。

そのひとつが、「チーム エナセーブ 未来プロジェクト」。
ダンロップと日本ユネスコ協会連盟が協働しておこなっている環境保護活動ですが、
先日、プロジェクトのメンバーが集まって、
「棚田のまわりの石垣を清掃する活動」をおこないました。

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本来であれば、新米の収穫をしていただこうと思っていたんですが、
農業は天気にも大きく左右されます。
今年は、収穫時期が例年に比べて早くなったんですね。

それで、今回は、地味だけど大切、という「石垣の清掃」をみんなですることにしました。
ここの棚田は何百年前に作られたもので、段々の田んぼは、石垣によって壁が支えられているんですね。
ずっと放置されていたので、草が覆いかぶさってしまうと、根っこが入ったりして、
石垣を崩してしまう危険性があります。
そのために、定期的にメンテナンスをして、健全な石垣を残していかなければならないんですね。

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教えてくれたのは、NPO法人英田上山棚田団の梅谷真慈さん!
辺り一面、石垣を覆っていた雑草ですが、
みんなでチカラをあわせることで、あっというまにキレイになっていきました。

プロジェクトのメンバーは、1年に2回、この棚田で環境保護活動を手伝っています。
頼もしいサポーターです。
家族で来て、毎回の活動を楽しみにしている方もたくさんいます。

大自然の中で汗を流すと、家に帰っても、家族の会話が広がっていく!
ステキですよね。

そして、この棚田、「地域活性化」という面で、世界から、注目されているんです!
来週、くわしく、ご紹介します。