みらい図鑑

VOL.198「洗って何度も使える天然のラップ」

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台所には欠かせない存在。そのひとつがラップです。

ところが、そのほとんどは使い捨て。
もったいないとは思っても、もう一度使うと密着力が弱くなってしまうんですよね。

オーストラリアでは、洗って何度でも使えるエコなラップが人気です。
「こういうのが、日本にもあったらいいのに。」
そんなことを考えた一人の女性のアイデアが、形になりました。

名前は「aco wrap」。

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MADE IN JAPANにこだわって、
岐阜県のミツバチの巣から採った蜜ロウとオーガニックコットンを素材に使い、
日本の暮らしに馴染むように、染めで作られている「aco wrap」。

形も、お皿にかけたときの美しさを考え、丸いデザインに仕上げられていて、
丁寧な手作業が伝わってくる一品です。

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「aco wrap」の生みの親、
浦川篤子(うらかわ・あつこ)さんに伺いました。

「みつろうには、抗菌作用もあるのでカビも防いでくれるんです。
最後にはゴミが出ないことも、使っているとそれが気持ち良くなってくるんですね。
地球に優しいという面からだけではなく、
まず最初は、野菜の持ちがいい、というところから入ってもらうのがいいと思います。」

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「aco wrap」誕生のきっかけは、浦川さんがオーストラリアに行ったときのこと。
地元のマーケットで買った再利用できるラップにはまり、
友達にあげたいと思って、作り始めたのが最初だったといいます。

「使い捨てられる良さが、たぶん、いままでプラスチックのものが
広がってきた理由だと思うんですね。
このaco wrapは、何回も使えることはもちろん嬉しいですが、
野菜に巻いたりパンに巻いたりすると、
みつろうが保湿してくれて乾燥しないので、野菜の持ちがいいんですよ。」

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食材をいかに新鮮に保てるか、が大事な要素となるラップですが、
「aco wrap」は、機能性とエコを兼ね備えたスグレモノ。

草木染めされたオシャレなデザインは、贈り物にも喜ばれそうですね。