みらい図鑑

VOL.207「ウエットスーツのバッグ」

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ダイビングやサーフィンをするときに着るウェットスーツ。
その生地を使って作られたバッグが、人気を集めています。

素材は、厚さ3ミリの合成ゴムの両面に、ナイロンやポリエステルを貼った国産品。
水を通さず、軽くて柔らかく、衝撃にも強いのが特徴です。

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開発したのは、日本の職人技を活かした商品を開発する会社、「ヘリテイジ」。

バッグの名前も、社名と同じ「ヘリテイジバッグ」です。
ヘリテイジ=遺跡・遺産。
後世に残るような商品やサービスを開発して届けたいと、命名されました。

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ウェットスーツの生地を使った商品開発は、
ノートパソコンのカバーの企画からスタート。

そして、動物や海の生き物がモチーフになった抱き枕や小物入れ、
さらにバッグも、、、と、素材の良さを活かしたアイテムが次々と誕生しました。

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「ヘリテイジ」・代表の立石英喜(たていし・ひでき)さんに伺いました。

「ウェットスーツの素材というのは、厚みが3ミリぐらいの生地を使っているので、
生地と生地の合わせ目を接着してから縫製しています。
縫い目からも水が入らないので、極端な話、バケツにもなるんですね。」

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優秀な機能性からもわかるとおり、使っているのは高価な素材。

水を通してしまったり、耐久性がなかったり、質感が良くなかったりするものでも、
“ウェットスーツの素材を使用”と謳う“ニセの商品”が多かったことに、
立石さんはとても苦慮していたといいます。

「この素材を使うことが、
軽くて丈夫、感触も良くて、水を通さないという商品価値につながるので、
高価なんですが、あえてそのまま使うことによって、
バッグとしてのメリットが増えるんじゃないかと思います。」

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素材の特性と、職人さんによる熟練の技の融合。
ホンモノだけが「ヘリテイジ(遺産)」と呼べるんですね。

土砂降りの日に、このバッグ、使ってみませんか?