VOL.209「でるキャップ」
もしものときに備えておきたい・・・。
ですが、家族全員分を用意すれば、かなりの場所を取ってしまうのがヘルメット。
そんな防災のためのヘルメットの悩みを解消したのが、
「でるキャップ」というグッズです。
普段は宅配ピザSサイズほどの、フラット、かつ、コンパクトな形状なので、
机の引き出しや、本棚などに収納が可能。
そして、いざ、というときには、
頭の上に乗せてそのまま押しつけ、あごひもを止めれば装着完了です。
約3秒でヘルメットに早変わりというスグレモノ。
素材がポリエチレン製なので、とても軽く、どんな人の頭にもフィットするのも特徴です。
何より、かさばらないというのが嬉しいですよね。
「でるキャップ」を開発した会社、
「タイカ」の森徹(もり・とおる)さんにお話を伺いました。
「じつは、わたしも家族は宮城県で、東日本大震災では被災しているんですね。
常日頃、地震が来た時には、手に持って出られるものが必要だと思っています。
ポイントとしては軽いということと、簡単に頭につけられるということです。
そして、避難所に行った後にも有効に使えるものであれば、なおいいかなと思っているんですね。」
軽くて柔らかいポリエチレン製ですが、
高い衝撃緩衝能力があり、落下物などから頭をしっかり守ってくれる「でるキャップ」。
ヘルメットだけでない使い道もありそうです。
「この“でるキャップ”は、いろんな方から、
座布団がわりに使うこともできるんじゃないか、と言われたんですね。
そういうことを総合的に評価していただく声が多いですね。
防災対策をはじめるきっかけとして、世の中で役立って欲しいなと考えています。」
ヘルメットになり、畳めば、座布団としても使える新しい発想の防災グッズ。
「でるキャップ」の可能性に、多くの期待が寄せられています。