みらい図鑑

VOL.219「日本瓦の魅力を伝えるプロダクト」

radikoで再生する
null

見た目の華やかさよりも“渋さ”で勝負の「いぶし銀」。

飽きのこない奥深さが魅力ですが、今回、注目するのは、日本瓦。
酸素に触れさせずに焼き上げることで、
マットで美しい、日本独特の「いぶし銀」という色が生うまれます。

null

日本が誇る瓦の美しい銀色を、世界中の人に知ってもらいたい。

そんな想いから、山梨県に暮らす瓦葺職人のひとりが、
瓦のコーヒードリッパーやマグカップ、アートの置物など、
いぶし銀の焼き物を手掛け、人気を呼んでいます。

「icci KAWARA PRODUCTS(イッチ・カワラ・プロダクツ)」。

瓦ひとすじ100年の会社が、屋根だけでなく身近な製品をつくることで、
瓦の新たな可能性を追求しようと誕生させた瓦ブランドです。

null
null
null

「icci KAWARA PRODUCTS」、代表の一ノ瀬 靖博さんに伺いました。

「若い方たちは、瓦って、屋根に乗っかっているんだよね、ぐらいの感覚しかないので、
まずそれを手にとって、見てもらったり、使ってもらったり、
質感を確かめてもらいたいなと思っています。」

null

当たり前にある建物の一部、「屋根」に目を向けてもらうことが、
そもそも難しいと感じた一ノ瀬さん。

まずは若い人に、瓦ってカッコいいな、と思ってもらいたい。
「icci KAWARA PRODUCTS」の製品には、そんな思いが込められています。

null

22歳で家業を継いだ一ノ瀬さんですが、
あるとき、京都の街並みを見て、
瓦という文化が、日本の歴史にしっかり根付いていることに誇りを感じたといいます。

「瓦の良さっていうのは、やっぱり、日本の景観を作ってきたっていうことじゃないですかね。
まずは、icci KAWARA PRODUCTSの製品を手に取ってもらって、
自分たちが“家を建てたい”と思った時、瓦が身近なものになっていたら、
選択肢の一つになるんじゃないか、そんなことを思っています。」

null

日本が誇る建築資材、「瓦」の魅力を伝えるための橋渡しであるとともに、
新しい可能性の追求の場でもある「icci KAWARA PRODUCTS」。

皆さんの身近なところにも、「いぶし銀」、
ひとつ取り入れてみてはいかがですか?