みらい図鑑

VOL.253「えらぶ色クレヨン」

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鹿児島県・奄美群島のひとつ、「沖永良部島(おきのえらぶじま)」。

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地元の方が「えらぶ」と呼ぶ離島で、
島の天然資源だけを使ったクレヨンが作られています。

その名も、「えらぶ色クレヨン」。

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クレヨンの色素となる島の素材を、
そのまま色のネーミングに採用しているユニークな商品です。

たとえば、島の美しい景観となっている「赤土」、
島で栽培される「島みかん」、特産品の「シマ桑」、「イカ墨」など。

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島でとれる天然のミツロウと混ぜ合わせて、
ひとつひとつ、丁寧に手づくりされるクレヨンは、まさに、島そのもの。
一色一色に、沖永良部島の魅力がぎゅっと凝縮されています。

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「えらぶ色クレヨンプロジェクト」、
代表の宮澤夕加里(みやざわ・ゆかり)さんにお話を伺いました。

「えらぶ色クレヨンという名前ですが、
その土地その土地の、“なんとか色クレヨン”ができたら面白いですよね。

この植物で出来ないですか、と聞いていただけたら、試してみたりもできますし、
そうやって、色を増やしていけたら楽しいだろうなと思います。」

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香りと色で沖永良部を感じられるクレヨンは、
遠方に住む、大切な人へのプレゼントにも喜ばれている、と宮澤さんは語ります。

「ですが、沖永良部も、いま、観光でいらっしゃる方はすごく減っているんですね。
島にいらっしゃる方が遠くにいるお孫さんや友達のお子さんに、
プレゼントとして買っていただくことが多いんですね。

色だけじゃなくて香りもしますので、
遠くにいても、島を感じてもらえたらいいなと思っています。」

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「えらぶ色クレヨンプロジェクト」では、クレヨンの製造販売以外にも、
クレヨンや、クレヨンに使用する天然顔料を使った、
さまざまなワークショップを開催しています。

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島の素材で作ったクレヨン。
好きな色を”えらぶ”楽しみと、絵を描く喜びは、島の財産ですね。

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