VOL.265「エッグアロマストーン」
入学に進級、そして、就職に異動に転職・・・
身のまわりの環境が、ガラッと変化する方も多い春。
慣れない日々のなかで、どのように気持ちを切り替えて楽しむか。
そんな時に役立つのが「香り」です。
今回、注目するのは、「アロマストーン」。
植物や果実などから抽出した天然の香り成分である精油を、
ベースとなる土台に染み込ませて、
どこかに置いたり、持ち運んだりする便利なアイテムです。
アロマストーンの多くは陶器や石膏ですが、
「卵の殻」をベースに活用しているのが、「エッグアロマストーン」。
マヨネーズ工場で使われた廃棄される卵の殻は、約20万トンと言われていて、
廃棄するだけでも、膨大な費用がかかります。
それを有効活用しようと誕生した「エッグアロマストーン」、
卵の殻には気孔と呼ばれる小さな穴が、
1個あたり、7000個から17000個もあいていて、
精油を瞬時に吸収してくれるといいます。
「エッグアロマストーン」を製造・販売している会社、
「フレーバーライフ」の西怜奈(にし・れいな)さんに伺いました。
「卵の殻って、身近な暮らしの中にあって、
かつ、本来であれば廃棄されてしまうものですよね。
身近な素材だからこそ、手に取っていただいた方に、
環境への意識を持っていただけるのかなと思ったんです。」
「エッグアロマストーン」に使われている卵の種類は、白い卵とうずらの卵。
手のひらサイズのコンパクトな容器に中に、
殻をリサイクルしたベースが入っていて、そこにお好みの精油を垂らすだけ。
無数の穴に一度吸収された精油が、ゆるやかに香りを放ちます。
「いま、在宅ワークの方は多いと思うんですね。
わたしの場合も、子育てをしながら家事をして、
急に仕事に切り替えなければいけないときがあるんですね。
なかなか、よし、やるぞ、と急には切り替えられないので、
香りの力を借りて、仕事に集中しようと切り替えています。」
精油には、リラックス作用やリフレッシュ作用など、
私たちのカラダとココロに働きかけてくれる成分が凝縮。
その香りを楽しむことで、日々の暮らしを豊かなものにしてくれます。
春は、「はじめまして」の多い季節。
卵の殻にお気に入りの香りを忍ばせて、持ち歩いてみてはいかがでしょうか。
きっと緊張を解きほぐしてくれますよ。