みらい図鑑

VOL.267「ランドセルメーカーが作った、大人の「背負う」カバン」

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「かばんのまち」、大阪市生野区にある、
創業70年のランドセルメーカー、「生田」。

本革にこだわって、ひとつひとつ、
すべての工程を職人がハンドメイドで仕上げていきます。

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そんな、顔の見えるランドセル作りで培った技術を活かして、
大人向けの“背負う”カバンのブランドが生まれました。

それが「IKUTA KABAN」。

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「IKUTA KABAN」のカバン職人、
長井宏治(ながい・こうじ)さんにお話を伺いました。

「ランドセルというのは、
小学校という今まで知らない社会に出ていく中で、パートナーになる存在ですよね。

初めてランドセルを背負った時のワクワク感を、
もういちど感じてもらえたらと思って、
大人用のカバンを作り始めました。」

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「IKUTA KABAN」の素材は、
メイド・イン・ジャパンのヌメ革の中でも、特に数が少ない貴重なもの。

ヌメ革の良さは、使い込むほどに味わいを増し、
革ならではの経年変化が楽しめるという点です。

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製品を使い込むことで、スメ革の特徴が活きてくると長井さんは語ります。

「使っていただく方が年齢を経て、いろいろな経験をしていくように、
カバンも一緒にいろんな経験をして、
体に馴染んで、味も出てくるのを楽しんでいただきたいです。」

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過去には、大量生産に踏み切った時代もあったという「生田」。
ですが、最終的にたどり着いた答えが、
“本当に良いランドセルをお客様に届けたい”という思いでした。

手作りにこだわった本革のランドセルを作ることで、
子どもだけでなく、大人にも童心にかえって人生を楽しんでもらいたい、
そんな願いが、「IKUTA KABAN」には込められています。

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「作り手として、ものすごく気持ちを込めているので、
物の良さを感じながら、大切に、長く使ってもらえる方に、
持ってもらいたいなあと思っています。

背負っていただくことで、毎日、出勤だったり、遊びに行くときにも、
楽しいな、という気持ちになってもらえたら嬉しいです。」

長い時間をかけて、少しずつ変わっていくカバンをパートナーに、
ワクワクする毎日、送ってみませんか?