VOL.271「ペットボトルから作られるメガネフレーム」
今年、東京都江東区に誕生したメガネブランドの会社、「PLAGLA(プラグラ)」。
特徴はフレームの素材にあります。
その正体は、使用済みのペットボトル。
500ミリリットルのペットボトル2本分をリサイクルして、
1本のフレームが作られています。
「砂浜のゴミを拾う以外にも、何かできることはないだろうか?」
そんな思いで「PLAGLA」を立ち上げたのは、柾木要介(まさき・ようすけ)さん。
10代でサーフィンを始めて、
大好きな海でビーチクリーンを続けていましたが、
いくらゴミを拾っても、川や潮の流れに乗って大量のプラスチックごみが海に流れ着く。。
そんな現実を目の当たりにしたといいます。
海に廃棄されるプラスチックゴミは、年間800万トン。
ゴミ自体を減らす努力をしなければ問題は解決しない、と感じた征木さんは、
それまで勤めていたメガネブランドを退職し
地球に優しいメガネの開発に乗り出します。
リサイクル技術を駆使し、
使用済みのペットボトルをメガネのフレームにリサイクルするのは、
日本一のメガネ産地・福井県鯖江市の職人さんです。
最高の掛け心地を追求し、
3万本以上の試作品を経てようやく完成した「PLAGLA」。
フレームは、スクエア(四角型)とラウンド(丸型)の2種類。
レンズは、老眼鏡レンズとブルーライトカットレンズがあります。
征木さんの想いを伺いました。
「わたしたちのPLAGLAというブランドは、
リサイクル、とか、環境に優しい、ということがフックになって、
取り上げてもらったり、発信させてもらってるんですが、
将来的には、それ自体が当たり前のことになって、
“これはリサイクル素材で作られていて、地球に優しいんだよ”と言われなくても、
そういった商品が、世の中に自然に溶け込んでいる状態になれたらいいなと思っています。
自分たちはそういう未来がくると信じて、
みんなに身近に感じてもらえるように、発信していきたいと考えています。」
使い古された「PLAGLA」のメガネは、
食器トレーやメガネケースなどに再びリサイクル可能。
持続可能なリサイクル商品として、
これからの時代、ますます注目を浴びそうですね。