VOL.291「ゼロウェイストを掲げるスーパーマーケット」
まだ食べられるもののうち、廃棄されている量は、
日本では1人当たり、お茶碗1杯分。
どうすれば減らせるか。
ヒントになりそうなスーパーマーケットが、京都市上京区に誕生しました。
名前は、「斗々屋」。
掲げているメッセージは、
ゴミを出さない“ゼロ・ウェイスト”です。
扱っているのは、野菜や果物、小麦粉にパスタ、調味料、日用品など700種類以上。
容器を持ち込み、量り売りで買えるため、
余計な包装材なども使われることがありません。
さらに、レストランも併設。
鮮度が落ちた野菜を、夕方になるとその場で加工して食事を提供するだけでなく、
調理の際にどうしても出てしまう野菜の皮やヘタは、出汁として活用。
そして、最後は堆肥として土に戻すという
徹底した取り組みをおこなっています。
「斗々屋」の広報担当、
ノイハウス萌菜(もな)さんにお話を伺いました。
「やっぱり、食、とか、買い物って、日々するものですよね。
そのときにどういう選択をするかって、
今後、どのような商品やお店を未来へ残したいかという
投票のようなものだと思うんです。」
「たとえば、環境問題に関心がなかったとしても、
必要な分だけ買えるから結局は安上がりだった、とか、
ちょっと試したい食材があるから少しだけ買ってみる、とか、
ご自身のライフスタイルに合う形で、一回、量り売りを試していただけると嬉しいです。
そこから始まる豊かさなどを感じていただけると思います。」
食品や生活用品を個包装せずに販売する”量り売り”での買い物を通して、
これからの食や暮らしを変えていく。
10月は、「食品ロス削減月間」です。
この機会に、楽しみながら、“ゼロ・ウェイスト”を考えてみませんか?