2010
Mar
07

竹の中で学ぶ

Category:レポート10:00
第1回目の今日は「竹」のお話。

日本で最も古い物語というと、かぐや姫で知られる「竹取物語」。
1000年以上も前に書かれたお話で、
遥か昔から、日本人が「竹」に親しんでいたことがわかります。

この「竹」ですが、実は、最近、エコな建築材として注目されています。
竹は普通の樹木よりも生長が早く、4〜5年で大きくなるそう。
そのため自然環境への負担が少なく、
さらに心を落ち着かせる浄化作用もあり、人に優しい植物なんですね。

インドネシアのバリ島には、なんとすべて竹で作った学校も登場しています。
竹が、鉄やコンクリートよりも強度があることを利用して、
ドーム型の屋根を竹で支えたオール・バンブーの校舎。
島のおだやかな風が吹き抜ける中で、子供たちが勉強しています。
またこの試みに続けと、ハワイのマウイ島にも、竹で作られた校舎が完成。
ここでは高校生たちが、建築技術を学ぶそうです。


バリ島もマウイ島も自然の中に神様を宿らせ、
大切に生活している島。
先日バリへ行ってきたばかりなのですが、
ホテルなどでも、身の回りの自然を上手に利用したおもてなしを受け、
色々と感動しました。
(写真はその一つ、ホテルの壁にさりげなく差し込まれていた花。
朝は無かったのに帰ってきたらこのようになっていました)
そんな島の子供達が、
自然の素材でできた校舎の中で、未来に役立つ知識を学んでいく・・・
将来、自然と共に生きていくことがあたりまえという大人に育ちそうですね。

エコな植物「竹」。
「竹取物語」の国、日本でも、あらためてその素晴らしさを見直して、
暮らしに役立ててみたいものです。