2007年11月18日
樋口一葉 『たけくらべ』

主人公「美登利」は吉原で暮す14歳の少女。彼女とそして「信如」という少年との淡い恋を軸に子供たちの成長が描かれている「たけくらべ」。これを書いたのは樋口一葉が23歳の時でした。しかしその翌年、肺結核でこの世を去った一葉。作家として活動したのはたった4年間。しかしその間に「たけくらべ」や「にごりえ」など日本文学の歴史に残る名作を生み出していきました。「庶民を庶民の視点で描いた先駆者」「文学は肌で感じるもの、という女性ならではの文学」などなど小川洋子さんも絶賛。現代を代表する作家をもうならせる樋口一葉の文学。あらためて触れてみる価値はおおいにあります。

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