2008年1月20日
ヘルマンヘッセ 『車輪の下』
心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

リスナーの方から思い出の一冊としてリクエストの多かった「車輪の下」。ドイツの作家ヘルマン・ヘッセが1906年に発表した作品です。その後、世界中で読み継がれているまさに文学遺産。小川洋子さんもはじめて読んだのが中学生の時だったそうです。物語の主人公ハンス・ギーベンラートは、生まれながらの才能と努力によって、エリートと言われる神学校に見事合格。しかし学校での生活がはじまってみると想像とは違い、心を踏みにじられるような場所でした。やがてハンスはやる気を失い学校をやめ、そして見習い工として出直す決心をするのです。そこから悲しい結末が・・・。

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