2009年09月13日
吉田兼好 『徒然草』 
(角川ソフィア文庫−ビギナーズクラシックス)

「徒然草」の作者・吉田兼好は、京都の吉田神社に生まれ、本名は「ト部兼好(うらべかねよし)」。若い時には上皇に仕える武士でしたが、30歳前後に出家して世捨て人となり、48歳の頃に書いたのが「徒然草」です。「つれづれなるままに、日暮らし硯に向かひて」という文章ではじまる序段は、吉田兼好の人生観がストレートに表現されている内容。「ひとりでいる時間こそ、人生の真実が見える時」というメッセージは、現代人の心にも深く伝わるはずです。この他「徒然草」に書かれてある様々なテーマの中から自分の心にフィットする内容を探しながら読むのも楽しいもの。さてあなたの心に残るのは「徒然草」のどんな言葉でしょうか?

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