2017年5月21日

ユーゴー
『レ・ミゼラブル(上)』
 (岩波少年文庫)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

フランスの作家ヴィクトル・ユーゴーが1861年に完成させた長編小説「レ・ミゼラブル」。日本では明治35年に翻訳されて以来115年にわたって読み継がれ、ミュージカルの舞台は初演から今年で30周年です。「メロディアス・ライブラリー」では小説「レ・ミゼラブル」の魅力を探る2週間。原稿用紙4000枚を超える超大作を、今回は原作の魅力を上下2巻にまとめた岩波少年文庫で読んでいきます。舞台はナポレオン1世失脚後の1815年のフランス。南東部に位置するディーニュという町にひとりの旅の男が泊まる場所を探して彷徨っています。彼が物語の主人公ジャン・ヴァルジャン。しかしどこに行っても追い出されてしまうのです。

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