2017年8月27日
ヘレン・バンナーマン
『ちびくろ・さんぼ』
 (瑞雲舎)

作者のバンナーマン夫人は、夫の赴任地インドで「ちびくろ・さんぼ」を書きました。自分の子供たちを励ますために作った絵本だったのです。日本では1953年に出版され、当時この企画に携わった石井桃子さんも「完全無欠なものに思える」と絶賛しています。しかし1970年頃からこの絵本と人種差別の関連性がアメリカで指摘され、日本でも1988年に絶版となってしまいます。その後、瑞雲舎があらためてこの絵本の絶版について考え、問題はないのではと判断し、日本で以前人気だった時と同じ挿絵と同じ翻訳であらためて出版することになりました。子供の頃「ちびくろ・さんぼ」が好きだった方は、ぜひ懐かしいページを久しぶりに開いてみてはいかがでしょうか?

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