2017年9月10日
フランソワーズ・サガン
『ブラームスはお好き』
 (新潮文庫)

ポールは才能があって自立している女性ですが、自分がもう若くないと感じています。一方恋人のロジェは、ポールの他にも、様々な女性と自由な付き合いを続けています。そんな二人の間に現れたのがシモン。彼はまだ25歳ですが、ポールが幸せでいるかを気遣ってくれる若者です。ロジェとシモンの間で、心が揺れるポール。その結末はどうなるのでしょうか?サガンが小説「ブラームスはお好き」を発表したのは24歳の時。その若さで大人の女性の揺れる想いや男たちの心が書けるのはすごいこと。ちなみにこの作品は、当時の夫ギイ・シュレールに贈られていますが、作品発表から2年後に離婚。実生活でも揺れる想いを沢山持ったサガンだったのではないでしょうか?

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