2017年11月26日
笹沢佐保
『赦免花は散った』
 (宝島社文庫)

漁師だった捨吉、植木職人の源太、吉原で遊女をしていたお花、紋次郎を兄貴と慕う清五郎。三宅島の流人には個性的な人物が揃っています。さらにお夕という女は、食べるものもない中で出産。彼女の枕元に紋次郎は食べ物を運んでいく毎日です。そんな中、紋次郎は島抜けの仲間に入る決心をします。その理由は何なのか?そしてその計画はうまくいくのか?読み応えたっぷりの「木枯し紋次郎シリーズ」第1作「赦免花は散った」。ちなみにこの作品は、短編時代小説のオールタイムランキングの第2位に選ばれています。書評家、ライター、編集者、書店員の方たちによるアンケート投票で決定したもの。本が身近な人たちによって選ばれた時代小説の名作です。

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