2018年2月25日

夏目漱石
『吾輩は猫である』第二週
 (新潮文庫)

「吾輩は猫である」を読んでいくと、夏目漱石の死生観も感じます。「死ぬことは苦しい、しかし死ねないことはもっと苦しい」。この小説は「人間はいかに死ぬか」を考察した作品でもあり、処女作であるのに終わりを考えた小説でもあるのではないでしょうか?「吾輩」のモデルになっているのは、実際に夏目家に迷み込み、その後飼っていた猫。随筆集「永日小品」の中の「猫の墓」では、その死についても綴っていて「吾輩は猫である」の最終章ともつながります。「吾輩は猫である」を発表したのち、「坊ちゃん」「草枕」「三四郎」「こころ」など名作を発表した夏目漱石。処女小説発表から10年後、49歳の若さで亡くなっています。

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