2018年8月19日

宗田理
『ぼくらの七日間戦争』
(角川つばさ文庫)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

1985年に発表された宗田理さんの小説「ぼくらの七日間戦争」。1988年には映画化され、宮沢りえさん主演で話題となりました。それから30年、今もこの作品はこどもたちに愛され、先日発表された「こどもの本 総選挙」でも第8位に選ばれています。全国の小学生が参加して12万8000人が投票したこの総選挙。「ざんねんないきもの事典」や「おしりたんてい」のシリーズなど最近人気の本がベスト10に入る中、80年代の本が8位に入るのは凄いこと。こどもたちはこの小説のどんな部分にひかれているのでしょうか?廃工場にたてこもり、大人たちに立ち向かう中学1年生たち。誘拐事件もからんで大騒動になります。

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