2019年01月27日

ナタリア・ギンズブルグ
『ある家族の会話』
(白水Uブックス)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

1月27日は「アウシュヴィッツが解放された日」。その日にちなんで今年選んだのは「ある家族の会話」。イタリアを代表する作家ナタリア・ギンズブルグが1963年に発表した小説です。北イタリアの町「トリノ」に暮らすユダヤ系イタリア人の家族の物語。第一次世界大戦後、ファシズムが広がり、第二次世界大戦ではドイツ軍に占領されたイタリアを舞台に、その過酷な時代の渦に巻き込まれていく人々の姿が描かれています。翻訳は須賀敦子さん。「書くという私にとって息をするのとおなじくらい大切なことを、作品を通して教えてくれた、かけがえのない師」と、須賀さんはナタリア・ギンズブルグについて綴っています。

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