2019年03月24日

小泉八雲
『十六ざくら』・『乳母ざくら』

(新潮文庫)

小泉八雲の本名はラフカディオ・ハーン。ギリシャで生まれ、父親のふるさとアイルランドで育ち、19歳の時にアメリカに渡り新聞記者として働きはじめます。日本に来たのは明治22年、彼が39歳の時でした。その後、帰化して小泉八雲となり54歳で亡くなるまでの14年間、日本人や日本文化を紹介する文章を書き続けています。日本各地に伝わる伝説や幽霊話を独自の解釈を加えて文学作品として蘇らせ、「耳なし芳一」や「ろくろ首」「雪おんな」など有名な物語を残しました。今回取り上げた「乳母ざくら」「十六ざくら」のように、日本らしさが凝縮している作品も数多くあります。小泉八雲の作品をとおして、あらためて日本人の心を知ることもできるのでは?

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