2019年06月09日

向田邦子
『父の詫び状』
(文春文庫)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

「寺内貫太郎一家」「阿修羅のごとく」と言った1970年代を代表するテレビドラマの脚本を数多く手がけた向田邦子さん。その後、直木賞を受賞するなど作家としても活躍されました。亡くなられて今年で38年になりますが、今でも向田作品のファンは多く、爆笑問題の太田光さん。そして今回取り上げたエッセイ集「父の詫び状」の文庫本の帯には「星野源推薦!」と書いてあります。「銀座百点」という冊子に連載された文章を1冊にまとめ、1978年(昭和53年)に刊行。これが向田邦子さんの初のエッセイ集「父の詫び状」。亭主関白のお父さん、それに従うお母さんと子供たち。向田さんの子供時代の思い出は、誰にとってもどこか懐かしい昭和の家族の情景です。

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