2019年06月23日

石坂洋次郎
『青い山脈』
(P+D BOOKS)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

今から72年前の昭和22年、新聞で連載がスタートすると瞬く間に人気となった小説「青い山脈」。その後、本もベストセラーになり、映画化もされました。昭和24年に公開された映画では主演が原節子さんと池部良さん。藤山一郎さんと奈良光枝さんが歌った主題歌も大ヒットしています。物語のはじまりは6月のある晴れた日曜日、金谷六助という青年が自宅の金物店の店番をしていると、ひとりの女学生が闇米を売るためにやってきます。戦後の若者たちの姿をさわやかに描いた青春小説。しかしその中に戦前と戦後、時代の価値観が大きく変わった日本の中で、人々はどのように自分の信じる道を見つけていったのかが描かれています。

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