2019年09月08日

トールキン
『ホビットの冒険(下)』
(岩波少年文庫)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

2週にわたって取り上げた「ホビットの冒険」。イギリスの作家J.R.R.トールキンが1937年に発表した長編ファンタジー小説です。ひょんなことから冒険の旅に出ることになったホビット小人のビルボ・バギンズ。最初はへまばかりしていますが、旅を続けていくうちに知恵と勇気が備わり、また幸運にも恵まれて「魔法の指輪」を手にいれることになります。下巻ではいよいよ、スマウグという竜が住む山のふもとにたどりつくビルボたち。忍び込んで宝を持ち出すことに成功し、さらにスマウグは矢で撃たれ死んでしまいます。しかし物語はこれで終わりません。宝に目がくらんだドワーフ小人のトーリンとビルボの間に心の溝ができてしまいます。

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