2019年10月06日

ウンベルト・エーコ
『火星にいった3人の宇宙飛行士』

(六曜社)

ウンベルト・エーコは、大学卒業後、イタリアの国営放送局に入り、ドキュメンタリー番組のプロデューサーとして活躍します。アート、文学、現代音楽などを取り入れた彼の番組は、1960年代のヨーロッパでは最先端のものでした。番組をとおして様々な芸術家と知り合い、その状況から生まれたのが絵本「火星にいった3人の宇宙飛行士」。1966年、エーコが34歳の時に出版されました。さらにその後、記号学者として大学で教え、そして1980年、48歳の時に「薔薇の名前」で作家としてデビューします。この小説は世界で5千万部を売り上げる大ベストセラーとなり、30代の頃に創った絵本もあらためて注目されることになりました。

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