2019年10月27日

ルシア・ベルリン
『掃除婦のための手引き書』
(講談社)

本の装丁には美しい女性の写真が使われていて、この女性が作者ルシア・ベルリンです。1936年アラスカに生まれ、鉱山技師だった父親の仕事の関係で幼少期は北米の町を転々とし、成長期には南米のチリで暮らしています。3回の離婚と結婚を経て、シングルマザーとして4人の息子を育てながら、高校教師、電話交換手、看護師、そして掃除婦として働きます。「ルシア・ベルリンの小説は、ほぼすべてが彼女の実人生に材をとっている」と岸本佐知子さんの言葉にもあるように、この作品集の小説ひとつひとつが、ルシア・ベルリンの歩んだ人生の断片。2004年、68歳で亡くなっていますが、2015年にアメリカで作品集が出版されるとその小説の魅力が再発見されました。

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