2020年02月23日

アネット・チゾン
『おばけのバーバパパ』
(偕成社)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

1970年に出版され、その後30以上の言語に翻訳されている絵本「おばけのバーバパパ」。日本でも72年から読み継がれ、テレビアニメとしても親しまれています。作者は、フランス人のアネット=チゾンさんとアメリカ人のタラス=テイラーさんのご夫妻。パリで暮らす二人はある日、リュクサンブール公園を散歩していました。その時、公園に来ていた子供の「バーバパパ」という声を聞いたそうです。「バーバパパ」とは、フランス語で「綿菓子」のこと。それを知った旦那様のタラスさんはインスピレーションをうけ、「綿菓子」のようなキャラクター「バーバパパ」が生まれました。さらに「バーバパパ」には、「パパのヒゲ」という意味もあり、実際にこの絵本シリーズで「バーバパパ」は結婚して、子供もできパパにもなります。

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