2020年03月29日

リンドグレーン
『やかまし村の子どもたち』
(岩波書店)

「やかまし村の子どもたち」が発表されたのは1947年。日本では1965年に出版されていて、子供の頃に読んだ思い出がある方も多いと思います。その時に親しんでいたのは大塚勇三さんの翻訳によるもの。大塚さんは2018年に97歳で亡くなられていますが、現在も大塚さん翻訳による「やかまし村」シリーズは岩波少年文庫で読むことができます。また去年は、石井登志子さんの新訳本も岩波書店のリンドグレーン・コレクションから出版されました。今回はこちらで味わってみましたが、石井さんの翻訳の楽しさはもちろん、挿絵も魅力的。デンマークの画家イングリッド・ヴァン・ニイマンが手がけたもので、1947年にスウェーデンではじめてこの本が出版された時と同じ挿絵だということです。

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