2020年12月20日

オー・ヘンリー
『最後のひと葉』
(岩波少年文庫)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

短編の名手と言われるアメリカの作家オー・ヘンリー。生涯で272篇の短編小説を残しました。その中でも「賢者の贈り物」と並んで、よく知られているのが「最後のひと葉」です。1907年に発表され、日本では学校の教科書にも掲載されるなど多くの人に親しまれている作品。しかし久しぶりにあらためて読んでみると、登場人物やストーリーそして結末まで、自分の記憶とは違っていると感じる人も多いのではないでしょうか?名短編というのは、読んだ人の心の奥深くに残り、その人それぞれが時間をかけて自分の物語として育てていくものなのかもしれません。

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