2021年9月5日

重松清
『カレーライス』
(新潮文庫)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

2005年、平成17年度版、小学校6年生の教科書のために、重松清さんが書き下ろした小説「カレーライス」。その書き出しは「ぼくは悪くない」。これは物語の主人公である少年「ひろし」の言葉です。彼が「ごめんなさい」を言いたくない相手は、お父さん。というのも「ひろし」が約束を破って、夕食が終わった後もゲームをしていたら、お父さんがいきなりコードを抜いて電源を切ってしまったからです。「ひろし」とお父さんはその後、どうやって心を通わせていくのか?そこにお母さんは、どう関わっていくのか?何気ない親子の風景。そこに登場する「カレーライス」が、少年の心の成長を表しています。

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