2021年10月3日

星野道夫
『アラスカ 光と風』
(福音館日曜日文庫)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

写真家、星野道夫さんが亡くなられたのは1996年8月8日。今年で25年になりますが、今あらためて星野さんの残した写真や文章に、多くの人たちが心を寄せていて、現在「星野道夫 悠久の時を旅する」という写真展も全国各地を巡回しています。今回取り上げた「アラスカ 光と風」は、1986年に出版された星野道夫さん初のエッセイ集。学生時代にはじめてアラスカに渡った時の体験や、暮らしながら感じたアラスカの魅力が綴られています。それは今からちょうど50年前、北極圏にある小さな村の写真に強く惹かれ手紙を書いた星野さん。なんと、ある家族から返事が届き、シシュマレフという村でひと夏を過ごすのです。

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