2021年10月17日

アーネスト・T・シートン
『シートン動物記 灰色グマの伝記』

(「狼王ロボ シートン動物記」集英社文庫)

牧場主に母親と兄弟を殺されてしまった子グマのワーブ。たったひとり過酷な日々を過ごしながら成長していきます。その様子を綴った「灰色グマの伝記」。もともとシートンは「パレット牧場」という場所で過ごしたことがあり、その頃に聞いた灰色グマのエピソードに、自分の経験を加えて物語を作りました。想像と観察が絶妙にマッチしたノンフィクションとフィクションの両方の魅力を持つ作品。だからこそ時代を超えて多くの人に愛されています。ちなみに挿絵もシートンが手掛けたもの。高校の頃に初めて鳥の精密画を描き、その絵を見た父親がシートンに絵の勉強をさせました。その中から養われた動物の観察力が、物語の中にも息づいています。

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