2022年2月20日

『覚えておきたい虚子の名句200』
(角川ソフィア文庫)

高浜虚子が85年の生涯で残した俳句は20万以上。その中から代表作を収めたのが角川ソフィア文庫の「覚えておきたい虚子の名句200」です。「客観写生」よ「花鳥諷詠」という俳句観を提唱し、たった十七音という俳句の世界に奥深い感情や自然界の広がりがひそんでいることを教えてくれます。高浜虚子は1959年(昭和34年)に亡くなっていますが、彼が手がけた俳句雑誌「ホトトギス」も息子から孫へ、そしてひ孫へと受け継がれ、昨年で創刊125年。記念すべき1500号が出版されました。今、テレビのバラエティ番組でも俳句が人気となっていますが、「ホトトギス」にも小学生の俳句が寄せられるそうです。高浜虚子の俳句の精神はこれからも様々な形で生き続けていくことでしょう。

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