2022年3月6日

川上弘美
『神様2011』
(講談社)

「大きな出来事や毎日の出来事が私の中に入ってきてアウトプットされる時、それらは混ざり合い、自分でも想像をしなかった姿となって現れる」。川上弘美さんはこう話されています。これは作家の方達の多くが感じられていることかもしれません。世界中で日々起きる出来事。それは災害であり、テロであり、感染症によるパンデミック、そして戦争。日々起きるすべての出来事が作家に影響を与え、作家自身も想像しなかった作品となって現れるのです。2年以上続く新型コロナ・ウイルスによるパンデミック。そして今、ウクライナで起きていること。世界中の作家の中にこの出来事が入りアウトプットされる時、どんな姿となって現れるのか?これからも文学に込められたメッセージを受け止めていきたいと思います。

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