2022年5月22日

シュリーマン
『古代への情熱―シュリーマン自伝』
(新潮文庫)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

時代をこえて存在し続ける本があります。今回取り上げた「古代への情熱―シュリーマン自伝」もそのひとつ。最初に出版されたのはシュリーマンが亡くなって2年後の1892年。そして日本語に翻訳されたのは1942年のことでした。現在も世界中で読み継がれ、日本でも図書館や書店に行くと必ず置いてある1冊。今年は特にシュリーマンの生誕200年という記念の年でもあり、再び注目されています。シュリーマンはギリシャ神話に登場する伝説の都市「トロイア」を発見したことで知られるドイツの考古学者。子供の頃、父親から教わった古代の歴史に強く惹かれ、大人になってもその情熱を持ち続け夢を叶えました。

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