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今から1000年も前に書かれた『和泉式部日記』。そこに描かれているのは、知性・教養がなければ恋愛ができないという、ある意味厳しい世界です。贈られた花を見て小粋な和歌を返したり、瞬時に考えを巡らせスピード勝負で歌を作ったり・・・。この時代に生まれていたらと考えると、結構ぞっとします。そんな時代の日記を読んで小川さん曰く「昔の方が美人の基準が進んでいたのですね」。見た目が美人かどうかではなく、感性や頭脳で美しさが決まり、現に素敵な和歌を沢山残している和泉式部は、セレブな親王兄弟をはじめ、様々な男性にもてまくり。確かに現代とは美人の条件が違いますね。でも独占欲や嫉妬心、恋の駆け引きなど、恋の真っただ中にいる男女の心模様は、1000年経とうがあまり大差ないようです。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2011年4月3日
田山花袋
『蒲団』

2011年3月27日
桐野夏生
『ナニカアル』

2011年3月20日
呉承恩『西遊記』
2011年3月6日
菊池寛
『恩讐の彼方に』

アーカイブ
三日月/絢香
16段、同じ月をみて心を動かされたことが和泉式部と敦道親王の恋の決定打でした。♪君もみているだろうこの消えそうな三日月♪という歌詞が印象的な1曲。
悲しいうわさ/マーヴィン・ゲイ
和泉式部が恋多き女という「噂」に悩みつづける疑惑モード「宮」にちなんで。1968年の全米ナンバー1ヒット。

木蘭の涙/スターダスト・レビュー
宮に仕えて守られたのもつかの間、宮は亡くなり、 和泉式部は二人の恋の真実を書き残したかったという解説から選びました。

 
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