製作:1983年(日本)
監督:大林宣彦
出演:原田知世/尾美としのり/ほか

筒井康隆の同名小説を映画化した青春SF映画。大林監督の出身地である尾道を舞台に、ある日突然、時間を超える能力を持ってしまった少女の悲しい恋を描く。大林監督の『転校生』『さびしんぼう』と並ぶ《尾道三部作》の2作目として、さらに原田知世の映画初主演作として、公開時は邦画配收の年間2位となるヒットを記録。


本広克行
― 映画監督の本広克行さんが語る『時をかける少女』 ―

この映画を初めて見たのは高校生の時。映画の道に進むかどうか悩んでいた頃だったんですが、見終わった後に「こんな映画を作れるんだ」と感動しました。そしてこの映画は大林監督のハンドメイド感にどこか自主映画の匂いがして「僕らでも作れるんじゃないか」と思ったんです。もちろんその領域にはいまだに辿り着けないんですが。

話はおもしろいし、原田知世さんは可愛いし、まわりの役者さんもうまい。当時はまだVFXがなかったのでオプチカルと呼ばれる合成を大林監督が多用していたのにも「こんなことができるのか」と驚きました。音楽もすごく良くて、ユーミンの曲を原田知世さんが歌った主題歌も大ヒット。すべてにおいて画期的な映画でした。

大林監督が80年代に作った作品はどれも素晴らしく、僕はすごく影響を受けています。イチローじゃないですけど「普通に良い映画はいつでも作れる」と言っているかのようです。そして90年代に入ってからどんどん意欲的な映画にチャレンジしていくのは「このままヒットする映画だけを作っていく人生でいいのか」という雰囲気です。

そして『時をかける少女』で特筆すべきは被写体としての主人公の輝きだと思います。映画の主人公は何もしなくてもまわりが盛り上げてくれるので、実はおいしくないんです。だからその周囲が跳ね返って主人公がよく見えるのが良い映画だと思います。今月末に公開する映画『幕が上がる』は大林監督にそのコツを教えていただいて、あれこれ工夫したのでご期待下さい。ちなみにエンドロールは『時をかける少女』をかなり意識しています。


― 皆様から寄せられたリクエスト&ご感想 ―

◎おたぴょんさん(大阪府・男性)

『時をかける少女』

(1983年/大林宣彦監督版)を取り上げて下さい。TVに映画に、実写にアニメと、実に様々な形で映像化されている作品ですが、1983年版は邦画のアイドル映画の概念を変えた歴史的傑作だと思います。細田守監督のアニメ版も傑作なので、こちらも併せて取り上げていただけると嬉しいです。


※2/28(土)、本広克行監督の最新作『幕が上がる』全国ロードショー!
−皆さんからのご感想−

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