2024.3.30
◆ベストスコアは「79」
丸山:北海道に居るってことは、ゴルフは最高じゃない?
坪井:土日が試合なので、月曜が休みなんですよ。月曜に毎週ゴルフ(の予定)を入れていくという作業です(笑)。
丸山:ハハハハハ! 思うんだけど、日本(のプロ野球界)ってゴルフとか他のことをやることに対して、センシティブじゃない?
坪井:はい。
丸山:メジャーリーガーはめちゃめちゃやっているからね。
坪井:キャンプ中や練習を終わった後に行くみたいですね。
丸山:そう。LA(ロサンゼルス)に居たときなんか、佐々木(主浩)さんが「今週、何やっているの?」って聞かれて「(LAに)居ます」って言ったら、「ゴルフやろうぜ」「(シーズン中なのに)いいんですか!?」なんて。「いいんだよ、メジャーリーガーは!」って。
坪井:ピッチャーは特に行くみたいですね。
丸山:そう、すごいなと思って。北海道のゴルフ場は、毎週月曜?
坪井:毎週ではないですけど、行けるときは行きたいなって。僕ね、覚えているんですけど、丸山さんにロスでご飯に連れて行ってもらったときに、「丸山さん、1回ゴルフ一緒に行ってくださいよ」って言ったら「おぉ、いいよ。行こうよ!」ってなって。「(スコア)どのぐらいで回るの?」って言われて「100ぐらいですね」って言ったら、丸山さんが3秒ぐらい考えて「もうちょっと頑張ろうか」って(苦笑)。
丸山:ハハハハハ! そりゃあ、そうでしょ(笑)。
坪井:それがあったから一生懸命に頑張って、ちょっとずつは上手くなってはいるんですけど。
丸山:ちょっとずつはね(笑)。それから何年か経ちましたけど、ベストスコアは?
坪井:ベストスコアは今、79です。
丸山:すごいっ! それはすごいじゃない!?
坪井:でも、ベストですから。
丸山:そっか。ってことは平均だと85、86ぐらい?
坪井:はい。
丸山:でも、85、86ぐらいなら上手よ。
坪井:本当ですか?
丸山:100はね、ちょっとアスリートとして駄目ですよ。一般の方なら100でもいいけど、アスリートは駄目よ。
◆苦手だったパターを克服!?
丸山:得意なクラブと苦手なクラブってあると思うんだけど、自分のなかで、パフォーマンスはこれだってゴルフで大事にしているのは?
坪井:僕はパターです。パターが下手だったので、いろいろと研究したり練習したりしているうちに徐々にマシになってきて、パターでスコアが縮んだときの感動というか。
丸山:なるほど。
坪井:あんなに下手だったのに、っていうのが、最近の楽しみでもあります。
丸山:盲点なんだよね。みんな意外とドライバーとかギアにこだわってショットのほうにいくんだけど、意外とグリーンまわりでスコアが出ないよね。
坪井:そうなんですよ。
丸山:グリーンまわりを上手くなるには、まず3パットしないことと、アプローチの危機管理能力だよね。“これは難しい”と思ったら、最低限のところでポッと(グリーンに)乗せておいて、パターを2パットでいってスコアも最小限のところで我慢して乗り越えるというところがゴルフのマネジメントだから。
坪井:はい。
丸山:そこが盲点の人が多いかなと思うよね。無理してピンを狙わなくても、グリーンに乗せておけばとりあえず2パットで。“カーン!”と打って行ったり来たりするのがなくなることによってスコアもメイクできるというね。そこに気づけたというのが、(ベストスコア)70台が出た証拠だよね。パターは大事だもんね。
坪井:本当にパターがひどかったんですよ。3パットばかりだったので。
丸山:それは距離感が下手だったの?
坪井:距離感ですね。
丸山:なるほどね。でも、(野球で)遠いところから投げて“パン!”ってミットに入るのと同じじゃない?
坪井:皆さん、そう言うんですけどね。
丸山:同じ力で打てることが一番大事。要はアドレスしてバックスイングからフォロースルーまでのところの間に、インパクトのところにギュッと力が入ったり緩んだりしないことが大事。しっかりとした距離感、まず自分が心地良いバックスイングと心地良いフォロースルーで、どのぐらいその日の練習グリーンに飛ぶのかをチェックすると、1日の流れが掴めるかな。決まりごとがないと。だって、「3ヤードのパターを打ちたいんですけど、どのぐらいで打つんですか?」って聞かれても答えられないでしょう?
坪井:あぁ~。
丸山:よくアプローチでも「バンカーショットってどんなフィーリングですか?」って。この間、プロゴルファーの大先輩・倉本昌弘さんが「大体、バンカーは、見た目で10ヤードだったら、その×3倍から4倍振るんですよ」と。それを聞いて“いい言葉だな”って。それから(そのアドバイスを)しょっちゅう使っているよ。
坪井:どういうことですか?
丸山:要は、10ヤードのところだと10ヤードぐらいしか打たないバンカーショットをするから、どうしても飛ばなかったりするじゃない?
坪井:はい。
丸山:(バンカーショットは)砂を爆発させなきゃならないから、それなりのスイングスピードとパワーが必要になってくる。ってことは、(実際のピンまでの距離は)10ヤードなんだけど、自分のなかでは30~40ヤードのアプローチを打つぐらいの感じで振っていくと距離感があってきますよと。あとは、(強めに振るのが)怖ければ、フェース(クラブの先についているヘッド部分のボールと接する面)をどんどん開いていったり、フェースを閉じるんだったら×3倍ぐらい、開くんだったら×5倍ぐらい、あとは自分でアレンジしていかないと。
坪井:なるほど。
丸山:(倉本昌弘さんの言葉に)さすがだなと思って、大先輩の言葉をちょっといただいて。自分が言ったようには言わないですよ。ちゃんと「倉本さんが言っていた」って(笑)。
坪井:何となくイメ―ジは湧きますよね。
丸山:言葉って大事だね。
次回3月30日(土)は、丸山プロが今シーズンの男子プロゴルフ界について語ります。
----------------------------------------------------
3月23日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
----------------------------------------------------
<番組概要>
番組名:ACN presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY
放送日時:毎週土曜 7:00~7:25
パーソナリティ:丸山茂樹
ゴルフのベストスコア「79」坪井智哉 苦手なパター&グリーンまわりを克服!? 丸山茂樹プロのアドバイスとは?
プロゴルファーの丸山茂樹がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「ACN presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY」(毎週土曜 7:00~7:25)。3月23日(土)の放送は、前回に引き続き、元プロ野球選手で北海道の独立リーグ・石狩レッドフェニックスの監督、坪井智哉(つぼい・ともちか)さんをゲストに迎え、お届けしました。
◆ベストスコアは「79」
丸山:北海道に居るってことは、ゴルフは最高じゃない?
坪井:土日が試合なので、月曜が休みなんですよ。月曜に毎週ゴルフ(の予定)を入れていくという作業です(笑)。
丸山:ハハハハハ! 思うんだけど、日本(のプロ野球界)ってゴルフとか他のことをやることに対して、センシティブじゃない?
坪井:はい。
丸山:メジャーリーガーはめちゃめちゃやっているからね。
坪井:キャンプ中や練習を終わった後に行くみたいですね。
丸山:そう。LA(ロサンゼルス)に居たときなんか、佐々木(主浩)さんが「今週、何やっているの?」って聞かれて「(LAに)居ます」って言ったら、「ゴルフやろうぜ」「(シーズン中なのに)いいんですか!?」なんて。「いいんだよ、メジャーリーガーは!」って。
坪井:ピッチャーは特に行くみたいですね。
丸山:そう、すごいなと思って。北海道のゴルフ場は、毎週月曜?
坪井:毎週ではないですけど、行けるときは行きたいなって。僕ね、覚えているんですけど、丸山さんにロスでご飯に連れて行ってもらったときに、「丸山さん、1回ゴルフ一緒に行ってくださいよ」って言ったら「おぉ、いいよ。行こうよ!」ってなって。「(スコア)どのぐらいで回るの?」って言われて「100ぐらいですね」って言ったら、丸山さんが3秒ぐらい考えて「もうちょっと頑張ろうか」って(苦笑)。
丸山:ハハハハハ! そりゃあ、そうでしょ(笑)。
坪井:それがあったから一生懸命に頑張って、ちょっとずつは上手くなってはいるんですけど。
丸山:ちょっとずつはね(笑)。それから何年か経ちましたけど、ベストスコアは?
坪井:ベストスコアは今、79です。
丸山:すごいっ! それはすごいじゃない!?
坪井:でも、ベストですから。
丸山:そっか。ってことは平均だと85、86ぐらい?
坪井:はい。
丸山:でも、85、86ぐらいなら上手よ。
坪井:本当ですか?
丸山:100はね、ちょっとアスリートとして駄目ですよ。一般の方なら100でもいいけど、アスリートは駄目よ。
◆苦手だったパターを克服!?
丸山:得意なクラブと苦手なクラブってあると思うんだけど、自分のなかで、パフォーマンスはこれだってゴルフで大事にしているのは?
坪井:僕はパターです。パターが下手だったので、いろいろと研究したり練習したりしているうちに徐々にマシになってきて、パターでスコアが縮んだときの感動というか。
丸山:なるほど。
坪井:あんなに下手だったのに、っていうのが、最近の楽しみでもあります。
丸山:盲点なんだよね。みんな意外とドライバーとかギアにこだわってショットのほうにいくんだけど、意外とグリーンまわりでスコアが出ないよね。
坪井:そうなんですよ。
丸山:グリーンまわりを上手くなるには、まず3パットしないことと、アプローチの危機管理能力だよね。“これは難しい”と思ったら、最低限のところでポッと(グリーンに)乗せておいて、パターを2パットでいってスコアも最小限のところで我慢して乗り越えるというところがゴルフのマネジメントだから。
坪井:はい。
丸山:そこが盲点の人が多いかなと思うよね。無理してピンを狙わなくても、グリーンに乗せておけばとりあえず2パットで。“カーン!”と打って行ったり来たりするのがなくなることによってスコアもメイクできるというね。そこに気づけたというのが、(ベストスコア)70台が出た証拠だよね。パターは大事だもんね。
坪井:本当にパターがひどかったんですよ。3パットばかりだったので。
丸山:それは距離感が下手だったの?
坪井:距離感ですね。
丸山:なるほどね。でも、(野球で)遠いところから投げて“パン!”ってミットに入るのと同じじゃない?
坪井:皆さん、そう言うんですけどね。
丸山:同じ力で打てることが一番大事。要はアドレスしてバックスイングからフォロースルーまでのところの間に、インパクトのところにギュッと力が入ったり緩んだりしないことが大事。しっかりとした距離感、まず自分が心地良いバックスイングと心地良いフォロースルーで、どのぐらいその日の練習グリーンに飛ぶのかをチェックすると、1日の流れが掴めるかな。決まりごとがないと。だって、「3ヤードのパターを打ちたいんですけど、どのぐらいで打つんですか?」って聞かれても答えられないでしょう?
坪井:あぁ~。
丸山:よくアプローチでも「バンカーショットってどんなフィーリングですか?」って。この間、プロゴルファーの大先輩・倉本昌弘さんが「大体、バンカーは、見た目で10ヤードだったら、その×3倍から4倍振るんですよ」と。それを聞いて“いい言葉だな”って。それから(そのアドバイスを)しょっちゅう使っているよ。
坪井:どういうことですか?
丸山:要は、10ヤードのところだと10ヤードぐらいしか打たないバンカーショットをするから、どうしても飛ばなかったりするじゃない?
坪井:はい。
丸山:(バンカーショットは)砂を爆発させなきゃならないから、それなりのスイングスピードとパワーが必要になってくる。ってことは、(実際のピンまでの距離は)10ヤードなんだけど、自分のなかでは30~40ヤードのアプローチを打つぐらいの感じで振っていくと距離感があってきますよと。あとは、(強めに振るのが)怖ければ、フェース(クラブの先についているヘッド部分のボールと接する面)をどんどん開いていったり、フェースを閉じるんだったら×3倍ぐらい、開くんだったら×5倍ぐらい、あとは自分でアレンジしていかないと。
坪井:なるほど。
丸山:(倉本昌弘さんの言葉に)さすがだなと思って、大先輩の言葉をちょっといただいて。自分が言ったようには言わないですよ。ちゃんと「倉本さんが言っていた」って(笑)。
坪井:何となくイメ―ジは湧きますよね。
丸山:言葉って大事だね。
次回3月30日(土)は、丸山プロが今シーズンの男子プロゴルフ界について語ります。
「AuDee(オーディー)」では、時間の都合上カットしたトーク部分も盛り込んだ「ディレクターズカット版」がアップされています。音声は「AuDee(オーディー)」アプリで聴くことができますので、ぜひそちらもチェックしてください。
----------------------------------------------------
3月23日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2024年3月31日(日) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
----------------------------------------------------
<番組概要>
番組名:ACN presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY
放送日時:毎週土曜 7:00~7:25
パーソナリティ:丸山茂樹
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/moving/