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ACN presents 丸山茂樹のMOVING SATURDAY
personality 丸山茂樹
ACN presents 丸山茂樹のMOVING SATURDAY
日本はもちろん世界で活躍をしているプロゴルファー丸山茂樹氏が、"スポーツ" "ビジネス" "エンターテインメント"など様々な世界の第一線で活躍する方をゲストに迎え、「チャレンジ」「教育」「マネジメント」「ゴルフ」など、幅広いテーマでトークを繰り広げる、ラジオ番組を舞台とした異業種マッチプレーをお届けします。
personality 丸山茂樹
2019.4.25
中村勘九郎、海外公演を経験したからこそ思う“息子たちに望むこと”

プロゴルファーの丸山茂樹がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「英語のアルク presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY」。4月20日(土)の放送は、前回に引き続き、歌舞伎俳優の六代目中村勘九郎さんが登場しました。

六代目中村勘九郎さん(右)とパーソナリティの丸山茂樹



◆海外公演で感じたこと

丸山:平成中村座アメリカ・ニューヨーク公演など、海外での歌舞伎公演で感じたことを伺っていきたいと思います。

勘九郎:お客さんは現地の方が多いですね。同時通訳(のイヤホンガイド)をつけて。

丸山:歌舞伎の難しい言葉って英語に訳せるんですか?

勘九郎:演劇のこと、歌舞伎のことに精通している方が翻訳しています。ちゃんと芝居のことをわかっている人でないとニュアンスや伝わり方が全然違ってくるので。

丸山:台詞のなかにユーモアを入れて英語で言ったりすることはありますか?

勘九郎:父(十八代目中村勘三郎)はやっていました。「法界坊」という芝居では、法界坊のキャラクターがすごく悪者で。独り言で毒を吐くシーンなどは全て英語で演じていましたね。

丸山:すごい! 勘三郎さんが2000年に平成中村座をスタートさせてから毎年上演されて。ニューヨーク公演は2004年なんですね。

勘九郎:ニューヨークだけでなく、ドイツのベルリンやルーマニアのシビウ、去年はスペインでやりました。

丸山:一度、ロサンゼルスでもやってください。日本人もたくさんいますよ! エンターテインメントの街ですから、ぜひ。たぶん、ハリウッドスターも(歌舞伎に)興味があると思う。

勘九郎:ニューヨーク公演のとき、観に来てくださった方がいました。

丸山:いろいろな国で公演されて、感じたことはありますか?

勘九郎:最初の海外公演はイギリス・ロンドンで、子どもの頃だったんですけど、日本だと子役が出てくるだけで「かわいい~!」って拍手が起こるんですね。でも、ロンドン公演で兄弟(二代目中村七之助)と出ていったとき反応がなかった。

丸山:えっ!?

勘九郎:“何でだろう?”と思いながら必死で踊って、舞台から引っ込むときには万雷の拍手をいただいたんですけど、後から聞いたのは「子役が出てきたから何だ」と。「あなたたちは私たちに何を観せてくれるんだ?」という感じなんです。

丸山:厳しい目ですね~。

勘九郎:そこで甘えちゃいけないなと。

丸山:(子どもでも)特別扱いしないんですね。

◆海外でのコミュニケーションは?

丸山:僕は海外に挑戦して「もうちょっと英語ができたらもっと楽しかっただろうな」と思ったんですけど、勘九郎さんもそう感じたりしましたか?

勘九郎:大道具さんやスタッフの方たちは現地の方なので、コミュニケーションがちゃんと取れたらいいな、もっと勉強しておけばよかったなと思いました。

丸山:英語さえできれば、フランスやドイツでも(ある程度)通じますもんね。海外でコミュニケーションの取り方はどうしていますか? 僕なんかは何でもいいから片言で単語を並べまくっているんですけど。

勘九郎:一緒です(笑)。

丸山:ガンガンにアタックする?

勘九郎:日本語混じりで。パッションと言うか、心があれば通じる。

丸山:「ありがとう」とかも覚えてくれたり、言ってくれたりしますからね。

勘九郎:パッションで話していると、「この人結構喋れるのかな」と思われて、すごく喋りかけてくることがあるじゃないですか。あれはきついですよね(苦笑)。

丸山:そんなときは、「Could you speak slowly, please?(ゆっくり話してもらえませんか)」です。これを一番に覚えました(笑)。海外に初めて挑戦したときは、“どんな目で見られているんだろう?”という恥ずかしい思いがあったんですけど、勘九郎さんはどうでしたか?

勘九郎:僕たちは作品を演じているだけなので、そこに自信を持っていれば大丈夫だと。

丸山:しっかりと鍛錬しておけば、世界中のお客さんが反応してくれると。今後、自分の息子さんにも海外での挑戦とかも望みますか?

勘九郎:もちろん。

丸山:僕は英語がコンプレックスだったので、息子にはちゃんと覚えさせようと思って、アメリカに残ったんですけど。

勘九郎:時代が違いますから、コミュニケーションがちゃんと取れたほうが自分のためになると思うので、息子には英語は習わせようと思っています。

丸山:自分の息子を見ていると羨ましいんです。これで世界中のほとんどの人とコミュニケーションが取れるんだろうなって。勘九郎さんの息子たちが英語をできるようになったら、例えば舞台での挨拶を英語でやって、歌舞伎をやって最後に英語でスピーチしたら、世界の歌舞伎に対する目も変わると思う。これからも海外への挑戦、益々期待しています。

勘九郎:やり続けていきたいと思います。

次回4月27日(土)の放送も、引き続き中村勘九郎さんをゲストに迎え、お届けします。お楽しみに!


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聴取期限 2019年4月28日(日) AM 4:59 まで

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<番組概要>
番組名:英語のアルク presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY
放送日時:毎週土曜 7:00~7:25
パーソナリティ:丸山茂樹
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/moving/
番組Instagram:@ movingsaturday_tfm

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