広島エフエム
FM大阪 85.1
TOKYO FM
ACN presents 丸山茂樹のMOVING SATURDAY
personality 丸山茂樹
ACN presents 丸山茂樹のMOVING SATURDAY
日本はもちろん世界で活躍をしているプロゴルファー丸山茂樹氏が、"スポーツ" "ビジネス" "エンターテインメント"など様々な世界の第一線で活躍する方をゲストに迎え、「チャレンジ」「教育」「マネジメント」「ゴルフ」など、幅広いテーマでトークを繰り広げる、ラジオ番組を舞台とした異業種マッチプレーをお届けします。
personality 丸山茂樹
2022.04.29
新井恵理那「いつでも、寝袋でも寝られるタイプ(笑)」“朝3時起き”生活の裏側、ポジティブでいる秘訣を明かす

プロゴルファーの丸山茂樹がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「NECネッツエスアイ presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY」。4月23日(土)の放送は、前回に引き続き、フリーアナウンサーの新井恵理那(あらい・えりな)さんをゲストに迎え、お届けしました。


新井恵理那さん(左)とパーソナリティの丸山茂樹



◆いつも3時起き…新井恵理那のルーティン

丸山:新井さんはいつも大忙しでしょうけど、ルーティンなどはありますか?

新井:そうですね。大抵、朝の番組があるので。

丸山:最近は何時起きなんですか?

新井:3時起きです(苦笑)。

丸山:魚河岸さんや市場の方みたいな感じですね。

新井:朝の番組が終わってから築地に行って食べたこともあります。同じ時間に生きているんだなって感じますね(笑)。(番組を)観てくださっていて声をかけてくださる方が多かったので、すごくうれしかったです。

丸山:国内時差ボケみたいな感じで、大変ですよね。

新井:私、いつでも何時でも寝られるタイプなんですよ。

丸山:ちゃんと寝られる人なんですね。

新井:寝方の工夫はしていますね。朝8時ぐらいに終わって家に帰って仮眠してから午後にもう1回出社して日中に仕事をして……っていうスタイルが多くて。

丸山:なるほど。

新井:“明日の仕事はどうだっけ?”と考えて、その時間に合わせて“じゃあ今日はちょっと夜更かしをしよう”っていつもよりズラして朝仮眠してから行こうとか、毎日そうやってちょっとずつズラしながら調整しています。

丸山:そうやってちゃんとできればいいですけど、普通の人だと“この時間に寝て……”って、そんなにうまくいかないですよ。

新井:けっこう能天気で、寝袋でも寝られるタイプなので(苦笑)。(スケジュールが)わりとハードだったときは、寝袋を楽屋に持ち込んで、それで寝たりもしていました。

丸山:体を壊さないように頑張っていただけたらなと思います。

◆気持ちを高く強く、ポジティブでいるには?

新井:私は、心と体はつながっているなと思っているので、“心も鍛えたい”と思って、メンターに相談して、どうやって気持ちを高く、強く持ち続けることができるかということを修業しているんですよ。

丸山:メンタルトレーナーのような感じですよね。

新井:そうです。

丸山:我々の業界にも、メンタルトレーナーをつけている選手たちもいますよ。

新井:プロの選手や経営者はつけている人が多いと聞いたので、私も意識を高めようと思ってやり始めたんですけど。

丸山:やってみてどうですか?

新井:すごく面白いですね。心理学を学んでいるようなところもあったり、目線を上げるだけで前向きな考え方になったり、やる気が出るとか、そういうノウハウみたいなものが学べるのでいいなと思うんですよね。

丸山:なるほど。

新井:丸山さん流の、いつも気持ちを高く持ち続けられるコツがあったら教えてもらいたいです。

丸山:父親がずっと師匠だったので、父親との会話のなかでメンタルが安定していた部分があったように思います。父親から言われた言葉を常に振り返ったりしながら自分でやってきました。

新井:はい。

丸山:小学生のとき、初めて出た試合で優勝したことが自分にとってすごく自信になったから、メンタル的にはずっと強かったような気がします。

新井:へぇ~!

丸山:その自信のなかに、裏付けとして一生懸命にやってきた練習量がありますね。僕自身、いろいろな練習を作り上げるのが得意だったので、人にメンタルを聞くというよりかは、父親と共にプロ生活をしっかりと生きてきたので。強い気持ちを常に持っていましたね。

新井:お父さまの影響が、すごく大きいんですね。

丸山:そうなんです。他界してしまったんですけど、一番話したい相手の1人なので。毎回試合が終わると、父親に電話して30分、1時間話すんですよ、毎日。

新井:ゴルフの話を?

丸山:そうです。「こういうことがあった」「ああいうことがあった」と生まれてくる会話のなかで次の日はポジティブになれたことがすごくあったので。

新井:はい。

丸山:今はもうその話し相手が天国にいってしまったので、寂しいなといつも思っていますね。そういう意味では、僕には息子がいるので、今度は自分がそういう存在になれたらいいなと思います。

新井:息子さんとはしょっちゅう?

丸山:ゴルフトークもいっぱいしますよ。

新井:へぇ~、そうなんですね。アドバイスを送ったりとか。

丸山:そう。だから昔の人じゃないけど、メンタルトレーナーはいなかったですから。昔の強い人は、自分で作り上げてきたわけですよ。

新井:タフですよね、やっぱり。

丸山:タフな気持ちを持って生きていければ、いい感じになると思います。

次回4月30日(土)の放送は、福岡ソフトバンクホークス前監督の工藤公康さんをゲストに迎え、お届けします。どうぞお楽しみに!

「AuDee(オーディー)」では、時間の都合上カットしたトーク部分も盛り込んだ「ディレクターズカット版」がアップされています。音声は「AuDee(オーディー)」アプリで聴くことができますので、ぜひそちらもチェックしてください。

----------------------------------------------------
▶▶この日の放送内容を「radikoタイムフリー」でチェック!
聴取期限 2022年5月1日(日) AM 4:59 まで
スマートフォンは「radiko」アプリ(無料)が必要です。⇒詳しくはコチラ
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
----------------------------------------------------

<番組概要>
番組名:NECネッツエスアイ presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY
放送日時:毎週土曜 7:00~7:25
パーソナリティ:丸山茂樹
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/moving/

2022.04.23
新井恵理那「『服がダサい』って言われて」…実はいじられキャラだった!?

プロゴルファーの丸山茂樹がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「NECネッツエスアイ presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY」。4月16日(土)の放送は、フリーアナウンサーの新井恵理那(あらい・えりな)さんをゲストに迎え、お届けしました。


新井恵理那さん(右)とパーソナリティの丸山茂樹



◆実はいじられキャラ?

丸山:新井さんは、2019年上半期タレント番組出演本数ランキングの女性部門で1位になられて、すごくないですか!?

新井:たぶんほかの方は営業があったり、ラジオをされたり、いろいろと出ていらっしゃって(テレビ以外の)本数に数えられないものがあるということだと思います。

丸山:そうなると、お休みってほぼないですか?

新井:ありますよ。日曜日とかだらだらとしていますし、逆に休みが苦痛なタイプなんです(苦笑)。

丸山:予定が詰まっているほうがうれしい人?

新井:そうですね。学生の頃からずっと休日は予定を全部詰め込んで。

丸山:意外とアクティブ女子なんですね。雰囲気はおっとりとしているし、インドアな人なのかなって感じがしますけど。

新井:小学生ぐらいの頃からそうなんですけど、初対面のときからそう思われて距離を置かれるのが、すごく嫌というか寂しいというか。そこから距離を縮めて仲良くなるのが難しいなって昔から思っているんですよ。

丸山:察知能力がなくてすみません(笑)。僕も同じタイプで、毎日用事があるほうが大好きで、朝から外食でも全然いい。

新井:パワフルですね~。

丸山:妻から「ごはん何食べる?」って聞かれるよりも、「(作るの)面倒だからどこかに行って食べようよ」って。

新井:やさしいですね。

丸山:いやいや、ただ単に僕が外に行きたがりなだけで。テレビに出る人だから、ごはんが外食ばかりだとね。

新井:私、すごく太りやすいので、(食事のことは)中学の頃からずっと気にしているんですよ。

丸山:ずっと抑えているんですか?

新井:そうですね。本当はポテト、アイス、こてこてのラーメンとか大好きなんですけど。

丸山:そういう部分を全面的にテレビで出したほうがいいと思いますよ。新井さんはすごく上品に見えて、たぶん近づきづらいというのがあるんですよ。

新井:寂しいですね~、全然そんなことないので。友達からはずっと馬鹿にされていますよ。

丸山:馬鹿にされる?

新井:例えば「服がダサい」って言われて(苦笑)。

丸山:私服がダサい?

新井:大学生の頃は毎日いじられていましたし。

丸山:私服がダサいのはまずいですね(笑)。

新井:(学生の頃)ポンチョのなかにリュックサックを背負っていたんですよ。

丸山:ポンチョ? そういう写真をInstagramでも出したほうがいいですよ。

新井:出すのは屈辱なんですよね~(苦笑)。

丸山:親しみを湧かせるためには、そういう面を見せていったほうがいいんじゃないかと。

新井:犠牲にしないとですね(笑)。

次回4月23日(土)の放送も、引き続き新井さんをゲストに迎え、お届けします。どうぞお楽しみに!

「AuDee(オーディー)」では、時間の都合上カットしたトーク部分も盛り込んだ「ディレクターズカット版」がアップされています。音声は「AuDee(オーディー)」アプリで聴くことができますので、ぜひそちらもチェックしてください。

----------------------------------------------------
▶▶この日の放送内容を「radikoタイムフリー」でチェック!
聴取期限 2022年4月24日(日) AM 4:59 まで
スマートフォンは「radiko」アプリ(無料)が必要です。⇒詳しくはコチラ
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
----------------------------------------------------

<番組概要>
番組名:NECネッツエスアイ presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY
放送日時:毎週土曜 7:00~7:25
パーソナリティ:丸山茂樹
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/moving/

2022.04.16
「箱根駅伝」連覇に向けて…青学・原晋監督がこだわる「新戦力の指導法」とは?

プロゴルファーの丸山茂樹がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「NECネッツエスアイ presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY」。4月9日(土)の放送は、前回に引き続き、青山学院大学陸上競技部の原晋(はら・すすむ)監督をゲストに迎え、お届けしました。


原晋さん(左)とパーソナリティの丸山茂樹



◆新入生の指導法は?

丸山:4月、原監督は新入生を迎える先生として、最初にどんなふうに声をかけてどうスタートさせるのか、興味があるんですけど。

原:まず北海道から九州まで、育ちややってきたことも違いますし、教育の方法もご家庭によって違っているなかで、青山学院の門を叩いてくれて、スタートするわけですよね。

丸山:はい。

原:そのなかで最初にやっているのは、チーム理念の共有です。今年、このチームの理念はなんなのかと。青山学院の強化メソッドとはこういうものなんだという仕組み、いわゆるルールを1年生に擦り込ませます。

丸山:なるほど。

原:ボタンのかけ違いが一番良くないので、双方が納得したうえでスタートを切ると。最初は、できるだけ成功体験を作るようにしています。1回目の記録会で自己ベストが出れば最高ですけど、自己ベストから大きく崩れるようなタイムで走らせることはせず、ある程度、形作って1回目に成功体験を作ることで“青山学院で頑張れば、成績が伸びるんだ”という頭の構造を作らせてスタートさせることを気にかけています。

丸山:たくさんの選手が個々で色を持っているなかで、選手の個性を見抜くのは難しくないですか?

原:僕はできるだけフラットな目線で学生と接するようにしていますし、プロ野球の世界に例えるならば、ドラフト1位から順番がつきますけど、それはあくまで過去の成績に基づいた評価をしているだけで、大学に入ったらフラットでここからどうチャレンジしていくかだということを伝えるようにしています。

丸山:はい。

原:ですから、高校時代に強かったからといって特別扱いは一切しないです。

◆原監督が重んじる“真の自主性”とは?

丸山:いろいろな指導法があると思いますけど、原監督は、真の自主性を重んじていると。この自主性とはどういう意味でしょうか?

原:(指導者から)言われたことをやるのは当然なんですけど、言われたことができないのが人間ですよね。どちらかというと、ジュニア期は伸ばしたい、褒めたいんだけど、できないことに対してガミガミと言うのが指導スタイルの始まりかなと思うんです。

丸山:なるほど。

原:それは悪いことではなくて、できるようにさせないといけないステージがあると思うんです。高校生までは生徒、大学生になると学生って言いますよね。生徒は、先生に従うステージなんです。時間を守る、あいさつをきちんとするなど、言われたこと、当たり前のことを当たり前のようにできるよう訓練していくのが高校までなんです。

丸山:はい。

原:そして、それをベースに学生は、自分で目標を立てて、自分で作戦を立てて、課題を見つけて最適なやり方を自分で掴み取って実行していく。そこが大学生に求められるわけです。言われたことだけ「はい」「はい」とやる生徒の時代から、今度はアレンジする能力が求められるのが、学生スポーツだと僕は思っています。

丸山:なるほど。ゴルフは道具を使うスポーツなので、1日休むと感覚を取り戻すのに2日かかると教わってきて、子どもの頃から毎日クラブを握ってきたんですけど、陸上競技が肉体全部を使うので、完全なオフ日を設けるんですか?

原:学生には「休養という練習をしなさい」と言うんです。本当に疲れているときは休む。疲れている休養日に遊びまわると逆に疲れてしまうので、休養というトレーニングをしなさいと。となると、一番いいのは睡眠をとって休むこと。

丸山:はい。

原:それで、体に余裕があるなら、走る行為ではなくフィジカルトレーニングでしっかりと補強しましょうと。走ること以外にも鍛えられることってあると思うんです。

丸山:なるほど。

原:そういった練習のバリエーションが、昭和の陸上界よりも今の時代は増えているので、ただ走ればいいという時代ではないですよね。

◆本当に強い選手は「故障しない選手」

丸山:本当に強い選手というのは、なんなんでしょうか。

原:「無事之名馬なり」じゃないですけど、やはり故障しないのが一番ですかね。遺伝的なものもあるし、親に感謝ですね。子どもの頃から好き嫌い・偏食なく自然豊かなものをお母さんの手料理をきちんと食べてきた子は、体ができあがっているんでしょうね。

丸山:4月になって新しい選手も入ってきますけど、どんな思いで新生活に臨んでほしいですか?

原:世の中に唯一平等に与えられているのは、時間なんですよね。24時間365日という時間は、みんなに平等に与えられています。そして、大学4年間というなかで、自分の好きな、得意な陸上競技、長距離を評価されて青山学院に入学したわけですから、いろいろな誘惑はありますけど、限られた時間のなかで精一杯頑張ってほしいと思っています。今しかできませんから。

丸山:(箱根駅伝の)連覇に向けて、あと8ヵ月ぐらいですけど。

原:それがね、わりとのんびりしていまして(苦笑)。

丸山:のんびりしているんですね(笑)。

原:1年間は持たないですよ。

丸山:ストイックなままだと持たないということですね。

原:監督もしんどいもん(笑)。スイッチを切っているわけじゃないけど、ボリューム1~10まであるとするなら、今はボリューム1ぐらい。これから徐々にね。夏が過ぎて12月に入ってくると10に近づいてきて、(本番の)レースのときには“バンッ!”と機械が壊れるぐらい、振り切れるまでいくわけです。

丸山:重低音が鳴り響くぐらいにね(笑)。

原:毎年12月10日に記者会見があるので、箱根駅伝3週間前に、どんな状態でどんな作戦が発表されるのか、今からぜひ期待していてほしいです。

次回4月16日(土)の放送は、フリーアナウンサーの新井恵理那さんをゲストに迎え、お届けします。どうぞお楽しみに!

「AuDee(オーディー)」では、時間の都合上カットしたトーク部分も盛り込んだ「ディレクターズカット版」がアップされています。音声は「AuDee(オーディー)」アプリで聴くことができますので、ぜひそちらもチェックしてください。

----------------------------------------------------
▶▶この日の放送内容を「radikoタイムフリー」でチェック!
聴取期限 2022年4月17日(日) AM 4:59 まで
スマートフォンは「radiko」アプリ(無料)が必要です。⇒詳しくはコチラ
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
----------------------------------------------------

<番組概要>
番組名:NECネッツエスアイ presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY
放送日時:毎週土曜 7:00~7:25
パーソナリティ:丸山茂樹
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/moving/

2022.04.09
「箱根駅伝」青学優勝に導いた原晋監督の「指導法」と「リーダー論」とは?

プロゴルファーの丸山茂樹がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「NECネッツエスアイ presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY」。4月2日(土)の放送は、青山学院大学陸上競技部の原晋(はら・すすむ)監督をゲストに迎え、お届けしました。


原晋さん(右)とパーソナリティの丸山茂樹



◆会社もアスリートも「最後はリーダー次第」

丸山:今年の箱根駅伝の優勝、おめでとうございます!

原:ありがとうございます。

丸山:素晴らしいですね。どうして原監督のもとだと、あんなに強くなるんですか?

原:でしょう?

丸山:(笑)。それがすごく聞きたい。

原:しゃべりだすと自分に酔っちゃうから(笑)。

丸山:やっぱり人材を引っ張ってくる目があるんですか?

原:そうですね。やはりいい人材にめぐりあっているのは当然あると思います。タイムできちんと評価されていく競技なので、

丸山:なるほど。

原:入学時のレベルが高いか低いかによって、いくらいいメソッドがあっても成長曲線が違ってきますので、今、青山学院にいい風が吹いていて、いい人材が流れているといったところでしょうか。

丸山:いい人材が流れて圧倒的な強さですよね。中学から高校にかけて陸上ですごい子はたくさんいると思うんですけど、原監督はどういうところに注目されているんですか?

原:まず陸上競技が好きかどうかというポイントがありますね。中学のときにレベルの高い選手は、お父さんやジュニア時代の監督の指導による成長があったかどうか。そういった“やらされている子”は残念ながらそのときはいいんですけど、成長曲線が鈍化していきますね。

丸山:好きこそ物の上手なれじゃないけどね。

原:僕はよく選手に対してアドバイスや叱るのじゃなく、指導者に向けて「しっかりしろよ!」と。会社の経営者のみなさんにも言いたくて。リーダーの考え次第で、会社がどっちにいくか、アスリートの世界も成長曲線がどうなるか、やはり最後はリーダー次第じゃないですかね。

◆原晋監督が実践する指導スタイルとは?

丸山:それはすごく感じますね。原監督の「パワフル大作戦」が話題になりましたけど、これはどういう作戦なんでしょうか?

原:12月10日のチームの記者会見のときに、毎年作戦名を発表させていただいているんですけど、箱根駅伝の大会を凝縮して一言で表したのがその言葉になってくるんですね。

丸山:なるほど。

原:実は、記者会見の前日までは「パワー大作戦」だったんですよ。箱根駅伝が終わって記事になるときに、パワーだとつながらないなと(笑)。

丸山:優勝する気満々の想定で(笑)。

原:それでもっといいのがないかなと思って、パッと閃いたのがパワフルで。なおかつ、チーム全体の状態が非常によかったので、みんなでパワフルにぶっちぎりな勝利をしていこうじゃないかという意味合いを込めて、「パワフル大作戦」と称したんです。

丸山:すごく記憶に残るいい言葉で。

原:インタビューのとき、まず自分の言葉が見出しに大きく出るように想定して答えるようにしているんですよ。

丸山:マジですか……原監督、相当自分が大好きですね(笑)。あと聞きたかったのが、原監督はスパルタ系なのか、アメとムチ系なのか、それともやさしく褒めまくるのか。どんな指導法なのか知りたかったんです。

原:どうなんでしょう……僕は作戦好きですね。そして、理屈をもって指導していきたいタイプですね。

丸山:なるほど。

原:“昭和あるある”のザ・体育会系とはちょっと違うかもしれません。これこれしかじかだからこうなるんだ……という論法を用いながら、それを選手の頭と私の頭を一致させていき、ひとつの目標に向かって双方が努力していくっていうスタイルでしょうかね。

丸山:最近の若者は、すごく難しいじゃないですか。やっぱり我々の時代と違って、「歯を食いしばれ」、“バシン!(体罰)”というわけにもいかない時代になって、どういうふうに志をきちんと向かわせていくのか。

原:今年で55歳になったんですけど、我々が若い頃は、丸山さんがおっしゃるように、指導者の言うことを「はい!」「はい!」と聞く子がいい子とされていたし、指導者もそういう目線で指導していたと思うんです。

丸山:はい。

原:でも、ちゃんと論法をもって説明してあげれば、僕は(今の選手たちも)ちゃんとやると思います。だから、「今どきの若者は……」というフレーズは言わないようにして、選手たちにはできるだけ話を噛み砕いて、わかりやすく説明してあげるという手法をとっていますね。

丸山:勉強になります!

次回4月9日(土)の放送も、引き続き原監督をゲストに迎え、お届けします。どうぞお楽しみに!

「AuDee(オーディー)」では、時間の都合上カットしたトーク部分も盛り込んだ「ディレクターズカット版」がアップされています。音声は「AuDee(オーディー)」アプリで聴くことができますので、ぜひそちらもチェックしてください。

----------------------------------------------------
▶▶この日の放送内容を「radikoタイムフリー」でチェック!
聴取期限 2022年4月10日(日) AM 4:59 まで
スマートフォンは「radiko」アプリ(無料)が必要です。⇒詳しくはコチラ
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
----------------------------------------------------

<番組概要>
番組名:NECネッツエスアイ presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY
放送日時:毎週土曜 7:00~7:25
パーソナリティ:丸山茂樹
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/moving/

  • 次へ