⚫心躍る瞬間「地元・沖縄の海を眺める時」

松下：今月お迎えしているゲストは、俳優の比嘉愛未さんです。今週も比嘉さんの “心躍る瞬間”について伺っていきます。
4週目の今日、お話いただくのはどんな瞬間でしょうか？

比嘉：私が“心躍る瞬間”は「地元・沖縄の海を眺める時」です。

松下：それでは時計の針をその瞬間にしていきましょう。
地元、沖縄の海ということですけれども、特に好きな風景は？

比嘉：サンセットですね。

松下：何か、色が違いますよね。

比嘉：そうなんです！ オレンジ色というか…上手く表現出来ないんですけれども、澄んだ自然のエネルギーというか、力を感じるので。

松下：それを見ちゃうと“（沖縄に）帰りたい”と思うこともありますか？

比嘉：常にですね。だから、携帯の待ち受け（画面）は沖縄の海です。
上京してきて一番最初に思ったのは、東京は大都会であることは知ってはいたんですが、みんな何かに忙殺されているような感じを受けたんです。活気があって良いことなんですけど、沖縄に帰ると、ある意味、ゆっくり。

松下：沖縄のね。

比嘉：そう、沖縄タイムがあるじゃないですか。もちろん働くことは大事なんですけれども、メリハリは大事だと思うので、（沖縄の）良い意味での“緩さ”というか…。

松下：東京へ戻ってきたらパリッと仕事をして、沖縄へ帰ったら…。

比嘉：（昔の自分に）戻れる、という感じかな。

松下：沖縄は高校生までいらしたんですよね？

比嘉：そうです。沖縄でもナチュラルなところで暮らしていたので、だからなのか、「私ってどんな人ですか？」と聞くと「天真爛漫」って言われるんです。

松下：そうですよ（笑）。

比嘉：「そうですよ」って（笑）。私はこれが普通だと思っていて、だからあの時のまま、良い意味で何も変わっていないのかなと。自分は別に何にも染まっていないんです。

松下：そういう感じがします。比嘉さんはずっとこの変わらない感じなのかなって。怒ったり、キーッとなったり、そういうことを超えているんだろうなと。

比嘉：超えてますね。

松下：いつも余裕があって、おおらかで。

比嘉：余裕はないですよ。

松下：そういうところは昔からなのかなという感じがすごくします。

比嘉：高校までの時間を自然の中でのんびり過ごしたルーツがあるからこそ、何があっても、例えば“残念だな”と思うようなことがあったとしても、その人達に向けてぶつけるのではなく、自分に還れば良いんだ、と思ったんです。“（ネガティブな感情を自分以外に）持ち込まない！”みたいな。

松下：ハッピー。

比嘉：ハッピーでしょう（笑）。

松下：だから本当に、現場にいてくださると（比嘉さんから）溢れてくるものでみんなハッピーなんですよ。

比嘉：暑苦しくないですか？ 大丈夫？

松下：全然！ もうちょっとくださいって感じです（笑）。

比嘉：嬉しいです。

松下：今も定期的にご実家には帰られていますか？

比嘉：年に4～5回は帰っていますね。

松下：ご実家ではゆっくりされると思いますけど、沖縄では他に何をして過ごしますか？

比嘉：旅と一緒で何も決めません。その時の自分の気分によって“この海に行こう”とか。ただ、唯一（必ず）行く場所に、誰にも教えたくないプライベートビーチがあって、そこに1人で行って2時間位ボーっとするんです。

松下：特別な場所があるんですね。

比嘉：本当に特別な場所なんです。“自分の秘密基地”みたいな。

松下：貸し切りですね。

比嘉：そこには必ず帰ります。

⚫クロニクル・プレイリスト「満ちていく / 藤井風」

松下：この番組では、今日お話しした “心躍る瞬間”にまつわる思い出深い曲やその時代の印象深い１曲を“音楽の年代記”＝「クロニクル・プレイリスト」としてお届けしています。さて、今日はどんな曲でしょうか？

比嘉：藤井風さんの「満ちていく」です。すごく素敵でデビュー当時から大好きなんです。そしてどうでも良い情報かもしれないですけど、（藤井さんは）私と同じ誕生日なんですよ（笑）。なんだか運命的なものを感じまして、すごく応援しているんです。

松下：何か共通点があるかもしれないですね。

比嘉：お会いしたこともないんですけれども、勝手なファンで。
たまたま、今年4月に私が沖縄に帰省した時に、家族でサンセットを見ていて、その時にこの曲を聴いていたんです。「満ちていく」と夕陽が、すごく、“マリアージュ”みたいな…わかりますか？ “ピッタリ！”みたいな。

松下：“こんなにリンクしますか？”という。

比嘉：そうなの！ 素敵過ぎて涙しながら見ていました。

松下：何かが溢れている感じがありますよね。

比嘉：素敵な曲。

松下：これはいつか海と一緒に聴いてみたい。

比嘉：是非！


○ドラマ「スカイキャッスル」
○比嘉愛未さん公式サイト
○比嘉愛未さんInstagram

<松下さん衣装>
ワンピース：サージュブティック / SAAAGE boutique 03-6271-4866
イヤリング：スタージュエリー / STAR JEWELRY 03-5537-8088
スタイリスト：大沼こずえ
ヘアメイク：尾口佳奈

⚫心躍る瞬間「朝ドラのオーディションに受かった時」

松下：今月お迎えしているゲストは、俳優の比嘉愛未さんです。
今週も比嘉さんの “心躍る瞬間”について、伺っていきます。3週目となる今回お話いただくのは、どんな瞬間でしょうか？

比嘉：私が“心躍る瞬間”は「朝ドラのオーディションに受かった時」です。

松下：それでは時計の針をその瞬間にしていきましょう。
これは心躍りますよね。

比嘉：躍りましたよね、私たち。

松下：一応、（2人とも、朝ドラの）ヒロイン経験者ということで。

比嘉：ヒロイン同士で。

松下：私、ヒロインの方に直接お話を聞くという機会がなかったんですよ。

比嘉：私もです。しかも同年代では。それで言うと、私の場合、18年も前の作品ですから。

松下：作品としては2007年（NHKの連続テレビ小説「どんど晴れ」）ですね。ということは二十歳で？

比嘉：そうです。沖縄で高校時代を過ごして、上京してきてすぐの1年後にオーディションがあったんです。二十歳になりたての時に受けた思い出があって、忘れられないです。

松下：オンエアが始まったのが21歳ということですが、どんなオーディションをしたんですか？

比嘉：楽しかったんです。自己紹介をするんですが、怖いもの知らずというか、何も知らなかったからこそ（沖縄訛りで）「沖縄から来ました。比嘉愛未です。よろしくお願いします」って…本当に訛っていたんですよ。

松下：可愛い（笑）。

比嘉：しかもヒロインの設定は横浜だから訛っちゃいけないんですけど、そういうことも関係なく、楽しかったんです。

松下：でも、オーディションを楽しめるって…。

比嘉：最強でしょう？

松下：無敵ですね。

比嘉：無敵だったんです。まず、沖縄から上京したことでこうやってお芝居のチャンスをいっぱいいただけて、それだけで楽しかったから。
その時のプロデューサーさんに「なぜ私を選んでくださったんですか」と聞いたら、「沖縄から来たその辺の子がフラッと入って来て楽しそうに話しているという感じが、逆に新鮮だった」といってくださって、それが忘れられなくて。スタッフさんと監督さんも「あの子、何なんだ？」って印象に残ったらしいんです。

松下：それはやっぱり何かがあったんですよ。

比嘉：一生分の運を使ったんじゃないかと思っているくらいです。

松下：そして撮影が始まって、体調とかは大丈夫でしたか？

比嘉：私の場合は（撮影が）初めてだったので、周りが“この子を助けよう”という感じで包んでくれたんです。その一体感があったから救われていたというか…。
その時の朝ドラチームで、スタッフさんも含めて、18年経っても毎年、桜の時期に集まってお花見をするんですよ。

松下：そうなんですね！ （撮影期間が）長いからこその良さがありましたよね。

比嘉：本当に。家族を作っていくという感じがしませんか？

松下：朝ドラ自体がそういうストーリーじゃないですか。

比嘉：そうそう！

松下：まず1人で頑張って、そして出会いがあって結婚して子供が生まれて、そして子供も孫を生んで…みたいな。その広がりは、（作品の中で）1人の人間としての人生を生きているわけだから。

比嘉：すごく深いですよね。それを経験した人（松下さん）が身近にいるというのは心強いなと。

松下：確かに。

比嘉：だから、（ドラマ「スカイキャッスル」の）現場でも、（木村）文乃ちゃんに言われたじゃないですか。「朝ドラ経験者はみんな「やればいつか終わる」って言う」って（笑）。

松下：そう。始まったら終わるし、あの朝ドラを乗り切ると“これ以上に大変なことはこの先もうない”と思っているところがあって。

比嘉：まさしく一緒です。だからメンタルが鍛えられたのは大きいですよね。

松下：本当に。 “出会わせてくれてありがとう”という作品です。
18年前になりますが、朝ドラの現場で学んだことで、今も大事にしていることはありますか？

比嘉：“一期一会”と言いますけれども、それを身に染みて感じましたし、今もその方々に恩返ししたいという想いはあるんですが、その方たちだけじゃなく、応援してくださった視聴者の方もそうですし、私の場合は二十歳の新人の時からずっと応援してくださっている方もいると思うので、その方々にも恩返しがしたいと思っています。
だから、そういう方たちを裏切らないような人間になっていきたいと常に心に刻んでいます。

松下：素敵。その当時からのファンの方も「スカイキャッスル」を観てくださっているでしょうね。

比嘉：だと思います、きっと！

⚫クロニクル・プレイリスト「ダイジョウブ / 小田和正」

松下：この番組では、今日お話しした “心躍る瞬間”にまつわる思い出深い曲やその時代の印象深い１曲を“音楽の年代記”＝「クロニクル・プレイリスト」としてお届けしています。今日はどんな曲でしょうか？

比嘉：小田和正さんの「ダイジョウブ」です。私がデビューさせていただいた朝ドラ「どんど晴れ」の主題歌です。小田和正さんが、その時の台本をお読みになってそのヒロインのイメージを基に作曲してくださったんですって。贅沢じゃないですか！

松下：幸せですね。

比嘉：私は勝手に自分の永遠のテーマソングだと思っていて、これを聴くといつも泣いちゃいますね。

松下：今でも聴かれていますか？

比嘉：とても大切な曲だからこそ、背中を押して欲しい時によく聴きます。

松下：ここぞという時に。

比嘉：あの時から18年、諦めずにここまで来れたのは、もちろんいろんな人の支えもありますけれども、（この曲の）歌詞や小田さんの柔らかな声が、全てを包んで「大丈夫だよ」「笑顔を忘れないで」と言ってくれているような気がして。だから（色々な壁を）越えてこられた気がするんです。…話しながら泣きそう。

松下：それだけ大切な1曲なんですね。

比嘉：本当に大事な曲です。

松下：「朝ドラ」というものは、出演する側にもいろんな気持ちを与えてくれますね。

比嘉：本当に…人生って、どのタイミングで、どんな人や物事、作品に出会うかでこんなにも変わるんだなと思わせてくれましたから。

松下：あの時のことは忘れずに、これからも頑張っていきましょうね。朝ドラヒロイン同士。

比嘉：頑張りましょう！

⚫最終回目前！ドラマ「スカイキャッスル」

松下：さて、ここからは、現在放送中のドラマ「スカイキャッスル（朝日テレビ系）」がいよいよ来週最終回ということで、改めてドラマについてお話していきたいと思います。
ストーリーをおさらいしますと、華麗なる勝ち組セレブ妻たちが暮らす高級住宅街「スカイキャッスル」を舞台に繰り広げられる“ドロ沼マウントバトル・サスペンス”。比嘉さんは二階堂杏子さんを演じられていまして、私は浅見紗英を演じております。
ここまでで、早いもので8話放送が終わっておりますが。

比嘉：早いですね。

松下：いや～。

比嘉：濃い！

松下：濃いですね（笑）。
“杏子”の中で、印象に残っている台詞とかはありますか？

比嘉：（杏子の）夫が大事にしているヒエラルキーの象徴的なピラミッド（のオブジェ）を、「地球は丸いのに何がピラミッドよ！」と言ってバンッとたたき割ったんです。それが気持ち良かった！

松下：日常生活では使わないような台詞ですけど、なぜかあのセットに入ってあの雰囲気の中にいると言えてしまうという。

比嘉：言えちゃうし、成立しちゃうんですよね。

松下：台本を読んだ時に、“これを（杏子は）どう言うのかな？”と。

比嘉：思い切り言わせていただきました。何の遠慮もなく。

松下：そう。遠慮したら言えないんですよ。

比嘉：言えない。

松下：このドラマ「スカイキャッスル」の台詞ひとつひとつが。
最初は“バチバチドロドロ”が各家庭にありましたけれども、最後はもしかしたら団結というか、（これまでのような）“人を押しのけて”ということが、段々…。

比嘉：“やっぱり違う”って。

松下：同じ土俵に立ってそこで団結していくということも必要なのかな、という風にも見えてきて…バラバラだった4人が少しずつ近づいてきていることがすごく新鮮なんですけれども。

比嘉：そう。一体感が生まれてきていますよね。

松下：「敵」と言ったらおかしいんですけれども、小雪さん（演じる九条彩香）を退治しに行く、みたいな。

比嘉：鬼退治みたいな感じですよね（笑）。

松下：みんなで一致団結して、“本当はみんな好きなんじゃん”って、それがどこかに救いがあるような感じがするんです。このままバチバチドロドロやっていても何も生まれないし、それをそれぞれが気付いていく中での最終話なのかなと。

比嘉：みんなの成長ですよね。

松下：そういう部分も観ていただけると嬉しいなと。

比嘉：思いますね。

松下：木曜ドラマ「スカイキャッスル」最終回はテレビ朝日系で、来週26日木曜よる９時から放送です。
また、最新第8話はTVerで無料配信中です。
最後の最後まで、是非お見逃しなく！


○ドラマ「スカイキャッスル」
○比嘉愛未さん公式サイト
○比嘉愛未さんInstagram

<松下さん衣装>
ワンピース：サージュブティック / SAAAGE boutique 03-6271-4866
イヤリング：スタージュエリー / STAR JEWELRY 03-5537-8088
スタイリスト：大沼こずえ
ヘアメイク：尾口佳奈

⚫心躍る瞬間「ご褒美の海外旅行」

松下：今月お迎えしているゲストは、俳優の比嘉愛未さんです。
現在テレビ朝日系で放送中の木曜ドラマ「スカイキャッスル」でご一緒しています！…ということで、先週はドラマのお話をたっぷりと伺いました。
早速ですが、今週も比嘉さんの “心躍る瞬間”について伺っていきます。2週目の今日、お話いただくのはどんな瞬間でしょうか？

比嘉：私が“心躍る瞬間”は「ご褒美の海外旅行」です。

松下：それでは時計の針をその瞬間にしていきましょう。
良いですね、自分にご褒美。

比嘉：大事ですよ。毎年いろんな作品で演じさせていただいて、頑張ったら1週間なり2週間…長い時は1ヶ月。

松下：おお！

比嘉：お休みをいただけるようになったのもつい最近です。30代半ばを過ぎてから事務所の方とお話して調整していただいて、あえて（休みを）作るようにしています。

松下：ひとつ終えたら（新しく）インプットする旅に出る、みたいな？

比嘉：本当にそれです。役に没頭していると、（撮影が終わった後に）ちょっと空っぽになる感覚がありませんか？ 抜け殻になるというか。

松下：そうですね。

比嘉：絞り出しているから、空っぽになった状態にまた新しいエネルギーを入れたいんです。以前はそれが沖縄に帰ることだったんですが、30代からは毎年海外へ行くようになりました。

松下：ちなみに、最近はどちらに？

比嘉：最近だとドバイに。

松下：ドバイ!?

比嘉：昨年は少し長く、2週間位旅をして、スペインからギリシャ、からのドバイ（笑）。

松下：またドバイ！ ドバイがお好きなんですか？

比嘉：ドバイには友人がいるんです。

松下：それは心強いですね。

比嘉：友人夫婦が向こうで和食店をしているので、彼らに会いに行っているという感じですね。

松下：じゃあ、ドバイで何かをするというより、そのご夫婦に会いに行くことでパワーをもらえている。

比嘉：そうです。もちろん観光もしているんですけれど。

松下：ちなみにスペインはどちらに？

比嘉：スペインはバルセロナとサンセバスチャンとイビサ島。

松下：サンセバスチャン、私も行きましたよ。

比嘉：最高でした！

松下：楽しいですよね。お腹いっぱいになっちゃって。

比嘉：美食の街ですからね。ずっと食べていました。

松下：“バル巡り”みたいなことが出来ちゃうでしょ？

比嘉：私、お酒大が好きなんですよ。

松下：お酒も、食べるのも大好きだし。

比嘉：（サンセバスチャンは）天国。

松下：どこにいても楽しい街じゃないですか。

比嘉：陽気で、私たちのことを誰も知らないし、解放された中で好きなものを食べて飲んで景色を見て、最高の贅沢を味わいました。あと、ミシュランで星を取ったレストランに予約をして、オシャレして行ったり。いつもとは違うものを見て、楽しんで、食す。

松下：良いですね。

比嘉：最高ですよ。

松下：そして、ギリシャ。

比嘉：ギリシャは、友人たちとスペインを楽しんだあとに1人で行きました。

松下：1人で？

比嘉：1人だから良いんです。

松下：勇気がありますね！

比嘉：そうかな。普段から1人行動は平気です。

松下：じゃあ、みんなでワーッと行く旅よりも1人旅の方が好きですか？

比嘉：好きです。例えば2、3日空いたとしたら、日本でも地方に1人でフラッと行ったりとか。

松下：1人でも平気なんですね。むしろ1人の方が良い時もある？

比嘉：わりとそうかもしれません。景色を見たり、文化を学んだり、とにかく“自分”と、その対象物や自然と対峙したい感覚、というんでしょうか。

松下：旅のベクトルが違うんですよね。

比嘉：そうなんです。

松下：インプットする自分のための旅と考えると、1人の方が良かったり。

比嘉：一番感じやすいのかもしれないと思って。

松下：一緒に共有出来ることも良いけれど、1人が良いこともありますよね。

比嘉：あります。

松下：フラッと行っちゃうということは、あまり旅の計画は立てないですか？

比嘉：さすがに海外へ行く時はザックリと立てますけど、でも流動的ですね。

松下：そうなんだ。

比嘉：ときめいた方に行っちゃったりとか。

松下：一応、ホテルとかは決めるけれど？

比嘉：それと飛行機のチケットは取っておくとか、それだけして、あとは「なんくるないさ～」みたいな（笑）。

松下：やっぱりそこが良いんでしょうね。“何とかなるよ”の気持ちで旅が出来るのが、一番良いものに出会えるのかもしれない。

比嘉：最高の贅沢です。全てを選択出来るから、自分次第ですし。だから、良いも悪いも失敗も出会いも決めつけないで楽しむ。

松下：確かに。

⚫クロニクル・プレイリスト「BIRDS OF A FEATHER / Billie Eilish」

松下：この番組では、今日お話しした “心躍る瞬間”にまつわる思い出深い曲やその時代の印象深い１曲を“音楽の年代記”＝「クロニクル・プレイリスト」としてお届けしています。今日はどんな曲を選んでくださいましたか？

比嘉：この曲は最近出されたアルバムの1曲なんですけれど、ドバイに行っている時だったかな…旅をしている時に流れてきたんです。彼女の声の伸びがすごく聴き心地が良いなと。

松下：ああ！

比嘉：わかりますか？

松下：はい。

比嘉：だけど、歌詞をよくよく読んだら結構ディープなラブソングだったんです。このギャップにやられて、最近良く聴くお気に入りの曲です。
ビリー・アイリッシュさんは、最初は「Ocean Eyes」が大好きで、この「BIRDS OF A FEATHER」も近しいものを感じてとても好きです。

松下：ちゃんとビートがあるのに透明感があって、フワッとしている女性らしい感じもあるし…旅がしたくなりますね。

比嘉：ね！ 旅したい！


○ドラマ「スカイキャッスル」
○比嘉愛未さん公式サイト
○比嘉愛未さんInstagram

<松下さん衣装>
ワンピース：サージュブティック / SAAAGE boutique 03-6271-4866
イヤリング：スタージュエリー / STAR JEWELRY 03-5537-8088
スタイリスト：大沼こずえ
ヘアメイク：尾口佳奈

⚫心躍る瞬間「奈緒さんからスイカのプレゼントをいただいた瞬間」

松下：今月お迎えするゲストは、俳優の比嘉愛未さんです。
テレビ朝日系で絶賛放送中の木曜ドラマ「スカイキャッスル」で共演中！
ということで、今日はお越しいただきましてありがとうございます。

比嘉：ありがとうございます。こちらこそです。

松下：現場でもたくさんお世話になっていますし、いろんなお話をしておりますが、今日も色々と聞かせてくださいね。

比嘉：もちろんです。

松下：まずは比嘉さんの “心躍る瞬間”について伺っていきます。今日お話いただくのは、どんな瞬間でしょうか？

比嘉：私が“心躍った瞬間”は「奈緒さんからスイカのプレゼントをいただいた瞬間」です。

松下：それはドラマのロケの時ですね！ それでは時計の針をその瞬間にしていきましょう。スイカは美味しく召し上がっていただけましたでしょうか？

比嘉：丸々1個いただいたのは初めてです。しかも私、1人で全部平らげました（笑）。

松下：そこまで大きくない良いサイズ感だなと思って。

比嘉：良いサイズで甘くて美味しかったんですけれども、ありがたすぎて1週間位かけて少しずつ食べました。

松下：ロケ先の近くに直売所がありまして。比嘉ちゃんが、「スイカを買い忘れた」とずっと言っていて、（自分は）ちょっと空き時間があったので。

比嘉：「欲しい」とは言っていなかったんですけれど、奈緒さんが本当に買ってきてくださったんですよね。

松下：“私、行けるから買ってこよう”と思って。それでそのまま戻って。

比嘉：あの時、嬉しすぎて更に奈緒さんを好きになりました。“男前！”と思って！（笑）

松下：スイカを丸ごと1個プレゼントするというのはなかなかないですよね（笑）。喜んでいただけて良かったです。
こんな他愛無い話でたくさん盛り上がれるのが今回の「スカイキャッスル」の現場ですけれども、改めてストーリーを説明させていただきます。
現在放送中のドラマ「スカイキャッスル」は、華麗なる勝ち組セレブたちが暮らす高級住宅街「スカイキャッスル」を舞台に繰り広げられる“ドロ沼マウントバトル・サスペンス”。
4つの家庭のセレブ妻が登場しまして、比嘉ちゃんが演じる二階堂杏子役と、私が演じる浅見紗英役も壮絶なバトルを繰り広げます。
番組の番宣コメントとかで、“マウントバトル・サスペンス”って言うじゃないですか。“本当にそうなんだな”と。

比嘉：私たち、最初は、「“ドロ沼マウントバトル・サスペンス”って、なんだこりゃ」って言っていたんですよね（笑）。

松下：そうなんです。「“バチバチドロドロ”って何だろうな」って（笑）。

比嘉：（今は）その名の通りだなと実感していますよね。

松下：演じている時はそういうつもりがないから一瞬忘れちゃうんですが、オンエアを観ると、“バチバチドロドロってこんな感じなのかな”って。

比嘉：息つく暇がないくらい濃厚で。

松下：確かに。もちろんカメラが回っているとそんなバチバチドロドロの瞬間はありますけれども、カメラが回っていない時は皆さん本当に優しいし面白いし温かいし、 “こんな感じで良いんでしょうか”とビックリしました。

比嘉：ね！ 逆に笑い声が絶えないってすごいですよね。酸いも甘いも知り尽くした女性たちが集って、これだけ和やかに出来るって…。

松下：多分、もっと若い世代だと、現場もバチバチドロドロになってしまうのかなと。

比嘉：確かに、20代の頃って（現場でバチバチドロドロになることが）ありませんでした？

松下：あったんですか？

比嘉：私自身は、良い意味で向上心というか、表に出さない闘争心みたいなものはあったんですけれども。

松下：分かります。（若い頃は）“負けたくない”という気持ちがどうしても出ちゃうことはありますよね。

比嘉：今は、むしろ“この現場でどれだけ円滑に調和を取れるか”という方にフォーカスしているから。

松下：みんなどこか余裕がありますよね。

比嘉：そうそう。

松下：“自分が自分が”と思う瞬間ももちろん過去にはあったかもしれないけれど、この5人が集まると、自分のことは自分でやるし、でも周りもちゃんと見えている方が多い。

比嘉：だから心地が良いんですよね、甘えられるというか。

松下：このドラマの内容とは全く真逆なんですよね。

比嘉：そうなんですよ。それを言葉だけでしかお伝え出来ないのが悔しいんですけれども。

松下：でも、だからこそスイッチが入ると、逆にみんな役の中でガッと（感情むき出しで）生きていますよね。

比嘉：そうそう。

松下：そのメリハリが私はすごく好きなんです。

比嘉：中でも一番すごいなと思うのは、奈緒さんの切り替えですね。

松下：そうですか（笑）。

比嘉：普段は本当に、ずっとキャッキャッ、ガハガハって笑うじゃないですか、豪快に。

松下：比嘉愛未さんのせいです（笑）。

比嘉：（笑）。共演している橋本じゅんさんに聞いたんですが、「（奈緒さんは）私のことが大好物だ」とおっしゃってくださっていると。
「大好物」って、食べ物じゃないんですから（笑）。

松下：（笑）。本当に、気持ちが良い太陽みたいな方だなという印象です。

比嘉：それは、そっくりそのまま、私が奈緒さんに会った時の印象です。だって、丸々1個のスイカを持って「はい、どうぞ」って渡してくれる人、います？

松下：（笑）。

比嘉：いない！（笑）

松下：いやいや、それをちゃんと「ありがとう」と受け取ってくださる比嘉ちゃんがいてくれるから、“渡して良かったな”と思えるんです。

比嘉：嬉しい。

松下：そういう比嘉愛未さんが好きです。

比嘉：ラジオで告白されちゃった（笑）。

松下：いつも明るく楽しい現場をありがとうございます。

比嘉：こちらこそです。

⚫クロニクル・プレイリスト「We All Lie / milet」

松下：この番組では、ゲストの方の“心躍る瞬間”にまつわる思い出深い曲やその時代の印象深い１曲を“音楽の年代記”＝「クロニクル・プレイリスト」としてお届けしています。今日はどんな曲でしょうか？

比嘉：私たちが共演しているドラマ「スカイキャッスル」のテーマソングをお願いいたします。

松下：改めて聴くと“来た来た来た！”って。

比嘉：ゾワゾワする。テーマソングの力ってすごいんだなと。

松下：大きいですよね。

比嘉：改めて感じますね。

松下：この曲が（ドラマの）良いところで流れるんですよ。

比嘉：そうなの。“監督、分かってる！”という感じですよね。…上から目線（笑）。

松下：（笑）。“そこで来たか”というね。（ドラマの）最初に流す週もあれば、最後のエンディング間際で流す週もあったり。

比嘉：だからいつでも（先が）読めないんですよ、この作品は。

松下：そうですよ。台本でストーリーはもちろん知っているんですけど、音楽の力でもっと盛り上がりますよね。

比嘉：ね！

松下：私たちが共演中のドラマ「スカイキャッスル」は、テレビ朝日系で、毎週木曜夜９時から放送中です。
また、見逃してしまった方はTVerで無料配信中ですので、是非ご覧ください。


○ドラマ「スカイキャッスル」
○比嘉愛未さん公式サイト　
○比嘉愛未さんInstagram

<松下さん衣装>
ワンピース：サージュブティック / SAAAGE boutique 03-6271-4866
イヤリング：スタージュエリー / STAR JEWELRY 03-5537-8088
スタイリスト：大沼こずえ
ヘアメイク：尾口佳奈

今月は、俳優の比嘉愛未さんをゲストにお迎えします。