TOKYO FM
GRAND SEIKO

Articles― 最新のTHE NATURE OF TIME ―

30 Nov.2019
null

Vol.35 首藤康之さん(バレエダンサー)

null



石丸:4週にわたって、人生で大切にしている“もの”、“こと”についてお伺いしてきましたが、 最終週は“時を重ねながら、長く大切にしていきたいこと”についてお聞きします。
それは、何でしょうか?


首藤:「午前中のレッスントレーニング」です。


石丸:これは第一週のお話しにも繋がりますが、改めて、トレーニングを毎日続けるということは、首藤康之という人間にとって、どういう意味があるのでしょうか?

首藤:首藤康之という人間でいるための手段とも言えます。毎日トレーニングをしなければ僕自身でいられないんです。
日常生活や仕事をしていく中で、どうしてもいろんな方向にブレると思うんです。それをまっすぐに戻してくれるのがレッスンであり、トレーニングです。しかし、毎日続けるためには最初の方は辛抱強くいかないといけないし、すごく大変なことですよね。
ル・コルビュジエという建築家がいらっしゃって、彼が78歳ぐらいで亡くなる一ヶ月前に残した言葉の本を読みました。
彼の本には「自分の人生っていうのが何かわからなかったけど、人生というのは何かをしなきゃいけない」と書いてあったんです。
そして、「心変わりをしなかったことが自分にとってすごく良かったことだ」と書いてあって、つまりは建築をずっと突き詰めていたそうなんです。
彼は結婚もしたんですけども、子供を持つことも止めて建築に全てを注いだ。なので、奥さんは建築をやる彼のことをずっと支えていたんです。
「心変わりしないということはすごく辛抱強いことだし、謙遜とかそういうものが必要になってくるけど、一番実りが大きい物」という言葉も残されています。

石丸:深いですね。

首藤:その言葉を知ってから、余計に自分自身のレッスンとトレーニングを大事にするようになりました。

石丸:心変わりをせず、ずっと自分のベース(基礎)としてレッスンを続けると。

首藤:それが、人生で何かをやっているという事だと、ル・コルビュジエさんの本には書いてありました。生きてるからには、“自分が何かをやっている”という意識を持っていたいと思ったときにその言葉を頂いたので、すごく自分の中に残っています。
人間だから身体が重くてなかなかバーを掴めない、バーを掴むまでにすごく時間のかかる日というのも実はあるんです。

石丸:そうなんですね。

首藤:バーを持つためにも、そういう言葉を思い出しています。

石丸:この言葉は支えになっていますね。
毎日やるからこそ、そこから自分らしさが芽生えてくると思うんですけども、人に対しては何かありますか?

首藤:(トレーニングによって)自分自身がニュートラルになるので、何があっても怒らなくなりました。
元々、怒りっぽいタイプでしたし、昔はせっかちですぐカッとなっていたんですけども、規則正しくしていると怒らなくなるんだな、と思いました。

null

Articles― 最新のTHE NATURE OF TIME ―

nullview
07Mar.2020
Vol.49 伊東豊雄さん(建築家)
nullview
01Mar.2020
2020年3月は、建築家の伊東豊雄さんをゲストにお迎えします
nullview
29Feb.2020
Vol.48 石井竜也さん(ミュージシャン)
nullview
22Feb.2020
Vol.47 石井竜也さん(ミュージシャン)
nullview
15Feb.2020
Vol.46 石井竜也さん(ミュージシャン)
nullview
08Feb.2020
Vol.45 石井竜也さん(ミュージシャン)
nullview
01Feb.2020
Vol.44 石井竜也さん(ミュージシャン)
nullview
01Feb.2020
2月は、ミュージシャンでアーティストの石井竜也さんをゲストにお迎えします
nullview
25Jan.2020
Vol.43 笠原将弘さん(料理人)
nullview
18Jan.2020
Vol42. 笠原将弘さん(料理人)
nullview
11Jan.2020
Vol41. 笠原将弘さん(料理人)
nullview
04Jan.2020
Vol. 40 笠原将弘さん(料理人)
nullview
01Jan.2020
2020年 1月は料理人の笠原将弘さんをゲストにお迎えします
nullview
28Dec.2019
Vol.39 秦 基博さん(歌手)
nullview
21Dec.2019
Vol.38 秦 基博さん(歌手)

Message―メッセージ―

番組では皆様からの感想・メッセージを
お待ちしております。